時間の流れと共に変わっていくということは当たり前の事であって、仕方のないこと。
人として生まれて、生きているのならば逆らう事なんて出来ない決まり事。
分かっていても、それでも寂しいと思ってしまう私はやっぱり弱いからなのかな。
後輩のWさんがやめる事になったと報告を受けた。
長くて今年度中らしい。
親さんがやっているコンビニを手伝うのだとか。
正直今1番楽しい、心地いい場所となってる職場。
ひょんな事から友達以外で初めてヲタクを晒した人がWさん。
受け入れてもらえると思ってなかったし、ましてヲタクトークが出来るなんて思ってもなかったから嬉しかったのは忘れられない。
そこからお兄さんとも普通にヲタクっぽい話をするようになって、付き合ってた頃よりも自分の事を話せるようになったのは間違いなく、彼女のお陰。
そしたら今まで絶対何処かにあった変なシコリみたいな物もいつの間にかなくなって毎日が楽しくなった。
親友のM以外にこんなに自分の事を話すのは多分初めてだと思う。
化粧がどうとか流行りの服がどうとか真剣に相談すれば真剣に答えてくれたり。
毎日の何気ない会話が楽しくて仕方ないと思えるのは彼女のお陰。
ホントに彼女には感謝の気持ちがいっぱい。
「やめるんだってね?」
って言った時、彼女は固まった。
自分の家の事を話したがらない彼女だからきっと反応に困ったのだろう。
もしかしたらギリギリまで私に知られたくなかったのかもしれない。
「親さん手伝うの?」
と聞けばぎこちない返事。
いつものノリで
「素っぴんだーって冷やかしに行くわ」
と冗談めかしていえばいつもの笑顔が返ってきた。
「流石にちゃんとしてますよ」
と。
良かったちゃんと笑ってくれた。
プライベートで仲がいい訳でもない。
まして二度と会えなくなる訳じゃない。
けど、寂しく思うのは私だけじゃないといいなと思う。
それは独りよがりのワガママだと分かってるけど。