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ACT12-(5)

その後の後始末はとんでもないものだった。
照明機材のネジが緩かったらしく、危うく日本有数の大企業グループの令嬢に
怪我をさせるところだったと綾人達から、Girls音楽祭は散々文句を言われた。

男性嫌いの司会者も今回ばかりは、異性に叱られることは免れなかった。


「いやあ、凄まじかったね。あの司会者の青い顔!!」
「…………ネットニュースで話題にならないと良いんですけど…………。」

「安全性に欠けていたということで、しばらく音楽祭は休止になるそうですね。」
「あーあ、禁断の花園も甘かったってことだね。」

「そうは言わないの。こればっかりは仕方がないんだから。」

音楽祭の収録は当然、中止となってしまったが、芳樹と満月、愛歌とCherryBlossomが
ファンサをしたおかげで、観客達からはブーイングが出なかった。

「………………はぁ、でもこれで真剣乱舞祭に専念できますね。」
「そうだねぇ。………でも、清光の取り合いを三条と新選組でするのか。」

「僕らのところにいるんだよね、満月!?」
「そう言ってくれなきゃ、困るんだけど!!」
「………あの、私は基本的に芳樹さんのところにいるんですけど………。」

「芳樹お義兄ちゃんじゃなかったら、嫁入り許しません!!」

「唐突にどうした、ゆき!?」

「大事な妹だよ、知らない男の毒牙にかかったら嫌だもん!!」

「駄々をこねない、幸人。」

「駄々をこねてやるー!!」



続く。

ACT1-(4)

「………おい、ヒロキ!今日は俺と勝負しろ!!」
「今日も、だろ?毎日毎日懲りないなぁ………タクマ。
俺の試練は他の試練を大体クリアした挑戦者じゃないと、受け付けないんだけど。」
「五月蠅い!お前の試練を第1にクリアしたいと思っているから、こうして足を運んでいるんだ!!」
「…………とか何とか言って、毎度毎度俺にボコボコにされているのどこの誰だっけ?」
「やかましいわ!」


とある日の午後。カプの村に住んでいるトレーナー、タクマがヒロキに挑戦を挑んできた。

「ルカリオ、<はどうだん>!」
「グレイシア、<めざめるパワー>。」


<はどうだん>を繰り出したルカリオであったが、グレイシアに
あっさりとかわされたうえ、<めざめるパワー>を受けて地面に倒れた。

「………くそ、何で勝てないんだ!?」
「今日も勝てなかったね、タクマ。」

「お前が強いからか!?」
「いや、お前の思考がワンパターン化なんだよ。読みやすいんだよ。
猪突猛進って四字熟語、知っているか?」
「知るか!」

「…………あ、そう。それにしてもくそ熱いなぁ。………お前のことだよ?」
「ええぃ、わかっているわ、そんなもん!
大体、何でこおりタイプが良いんだ!?
普通、ほのおタイプを選ばないか!?」
「………いやいやいや。それお前の押し付けだろ。
俺はこおりタイプが好きなの。
大体、トレーナーの数だけ、好きなタイプ嫌いなタイプいるんだからさ。」

「やかましいわ!」
「………じゃあ、何でお前、かくとうタイプのルカリオ持ってんの?」

「いわタイプ対策だ!!」

「…………さいですか。」


「あらあら、タクマ君。いらっしゃい。今日もヒロキにボコボコにされに来たの?」
「………あ、どうもお邪魔してます。」

「母さんを前に態度変えんなよ、怖いな。」

「あのなあ、女の人には優しくしろってきつく言われているんだよ、俺の親父に!!」

「……………お前のお父さん、レディーファーストだもんな。」



続く。
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