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ACT1-(4)

「さて、と。ニャオハも貰ったことだし、次はジム戦ですね。」
「そうだね。」

研究所でポケモンの健康診断をしてもらい、ヨシキとミツキは準備を整えた。

「ここから1番近いジムだと、ニビジムじゃよ。
いわタイプの使い手じゃ。」
「ありがとうございます、オーキド博士。」

「うむ、頑張っていくのじゃぞ。」
「はい!」


オーキド博士に別れを告げて、2人は手を繋いで研究所を後にした。


「…………いわタイプのジムか。となると、ニャオハがデビューすることになりそうですね。」

「うん。くさタイプはいわタイプと相性が良いからね。」

研究所があるマサラタウンを後にし、2人はニビシティを目指す。


夜になる前に2人はニビシティのポケモンセンターに到着した。

「いらっしゃいませ、ポケモンセンターです。
ポケモンを回復させますか?」

「ジョーイさん、お願いします。」


受付のジョーイにポケモンを預け、ヨシキとミツキは遅めの夕食を摂った。

「……………おや、君達。この辺じゃみかけない顔だね。旅のトレーナーかい?」

夕食を摂っていると、中年男性トレーナーに声をかけられた。

「え?えぇ、まぁ、そうですけど。」
「俺達、アルトマーレからカントーに来たばかりなんです。」

「ほう、アルトマーレから!いやあ、良いねぇ。」

「…………あの、ところで貴方は?」
「あぁ、失礼。私はウィングというんだ。」
「俺はヨシキです。」
「初めまして、ミツキと言います。」
「2人とも、良い名前だねぇ。……………つかぬことを聞くけどどういう関係なんだい?」

「恋人です。」
「…………ええ、恋人ですね。」

「ほぅ、それはそれは。じゃあぜひ結婚する時にはうちのカンパニーのブライダルを利用してくれないかな?
こう見えても、私は会社の社長なんだ。」

「へぇ…………。」


感心するミツキの横でヨシキは検索をする。するとすぐにヒットした。

「…………あ、ホントだ。ウィングカンパニーの社長なんですね。」
「すぐに調べるのは感心感心。さて、カントーでの旅、頑張ってくれたまえ。」
「あ、ありがとうございます!」


ウィングと別れた後、ポケモンの回復が終わったという連絡が入り、ヨシキとミツキは
ピカチュウ達を迎えた。



続く。

ACT1-(3)

ヨシキとミツキはオーキド博士に連れられて、彼が所有する研究所に向かった。
「うわぁ、広い!」
「さすがはポケモンの権威だけあって広いですね…………。」
「はっはっは、褒めても何もでんぞ。」

研究所の中に入ると、研究員と思しき少年が挨拶をした。

彼に会釈し、2人は研究所の中を歩く。

「………さて、ミツキ君。君に初心者用のポケモンを渡したいところなんじゃが………。」

「何か問題でもあったんですか?」
「パルデア地方から初心者用のポケモンがこちらに来たんじゃよ。」

「パルデア地方!?」
「これまた遠いところからまたわざわざ…………。」
「カントーとパルデア、計6匹のポケモンの中から選んで欲しい………と言いたいところじゃが、
あいにく他のトレーナーが昨日までに5人来てのぅ。
1匹しか残っていないんじゃよ。」

そう言うとオーキド博士はモンスターボールから、ポケモンを出した。

「パルデア地方で貰える初心者用ポケモンのうちの1体、ニャオハじゃ。」
「うわあ、可愛い!」

「………博士、このニャオハ。色違いですか?」
「うむ、良く気付いたの。そうじゃよ。ミツキ君のラティアスと同じ色違いじゃ。」

「……………でも色違いであってもなくても私、この子を選んでると思います!」

そういうとミツキはニャオハを抱きかかえた。

「女の子同士、よろしくね、ニャオハ!」
「二ゃッ!」



続く。
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