…………そして。夜21時を過ぎ。

「さて、オドシシよ。体調は大丈夫かのぅ?」

男性………サンタクロースの言葉に、オドシシはすっかり元気になった声で鳴いた。

「そうかそうか。後であの3人にはお礼をしないとなぁ。
こおりタイプのキャプテンとエスパータイプのキャプテンに声をかけて貰わなかったら、
ホントに困ったところだったぞ。」

ソリに乗ったサンタクロースは手綱を握ると、ハイヤァ!と叫んだ。


……………次の日。

「お、おわぁぁぁああ!!」

「…………どうしたんだヒロキ。」
「父さん、母さん、このプレゼント、どうしたの!?」

「あ、いや………サンタさんから贈られてきたのよ。」
「お前が寝た後、インターホンが鳴って扉を開けたらサンタクロースですって言って、
これをヒロキに渡してくれって頼まれたんだ。」

「叩き起こしましょうか?って言ったんだけど、サンタさん忙しいからいいですって。」
「えー、お礼を言いたかったのになあ…………。」



「でもサンタさんってホントにいたのね………。」
「ああ、吃驚したよ。………サンタさんに何かしたのか?」

「あー……ちょっとオドシシが体調不良なのを見ただけなんだけど。………タクマが。」
「あら、そうなの?」
「うん。でも俺、何もしていない。」

「だけど、声はかけたんでしょう?良かったじゃない。」


「………ああ、ヒロキは良いことをしていたからな。
後でサクラちゃんに電話をしたらどうだい?
さっき、うちに電話かかってきたよ。」

「ええ、マジで!?うわすぐに電話しなくちゃ!!」


そういうとヒロキはポケギアを探しに部屋に戻った。


続く。