「ひゃぁ、いつ来てもコニコシティは賑わっているなぁ。」
「ホントに………。」
ウラウラ島からアーカラ島にやってきたヒロキとサクラは、デートを楽しんでいた。

「………ヒロキ、ありがとね。デートに誘ってくれて。」
「そんな俺こそとんでもない。前は遠距離恋愛をしていたからね。」

「…………うん。」

「……………でさ、タクマ。何でお前がここにきているんだよ?」
「仕方がないだろ、お前らの写真を撮ってきてくれって頼まれたんだから。
内緒で尾行したら、返り討ちに遭うのわかっているんだしさ。
それなら最初から堂々としていた方がいいだろ?
………その、デートの邪魔をするのは申し訳ないけど。」
「………ホントに。ミツキさんとヨシキさんは子煩悩っていうか、親馬鹿なんだから。」
「…………いや、ホントにそう思うわ。子供の写真撮るなら自分達が行けばいいだろ?って。」

「甘いな、タクマ。父さんと母さんは2人きりになるとめちゃくちゃイチャつくんだ。」

「………そうかよ。」
「それよか、ここにはしまクイーンのライチさんがいるんだよ。
挨拶しに行っても大丈夫?」
「うん、私も挨拶しようかと思っていたから大丈夫だよ。」

「……へぇ、しまクイーンのライチさんか。どんな人なんだ?」


「………おや、ヒロキにサクラじゃないか。それにそこの子は………タクマって言うのかい?」

タクマがヒロキにライチについて聞こうとした時、当の本人がやってきた。

「あ、ライチさん!」
「こんにちは!」

「あ、はい。俺、タクマって言いますけど……何で知っているんだ?」
「ハラさんから聞いているんだよ。
毎度毎度、こおりタイプの使い手であるキャプテンに勝負を挑んではぼろ負けしている挑戦者がいるって。」

「………おいおい、ハラさん………そんなことを言っていたのか………。」

「まあ、外れてはいないな。」
「確かにね。的中しているもの。」


「何だとー!?」



続く。