「…………あっと、電話だ。」
ラナキラマウンテンに到着したヒロキはポケギアから電話を受け取った。

「………もしもし。ヒロキです。」
『………あ、ヒロキ?』
「………サクラ?どうしたの?」

ヒロキに電話をかけたのはエスパータイプの使い手で、キャプテンに任命されたばかりの
サクラであった。

『………あのさ、明日ヒマ?』
「予定は入っていないけど、どうしたの?
…………ってあ、もしかしてデートしたい?」
『……え、うん、まぁ、そんなところ。』
「わかった、いいよ。明日、クリスマスだもんね。
今日中にプラン作っておくから、楽しみにしててよ。」

『………うん。ありがと。じゃあね。』
それだけ言うと、サクラは電話を切った。

「………おい、お前………引っ越してきたばかりなのに彼女いるのか………?」
「あ、サクラは先にアローラに引っ越して行ったんだよ。
で、エスパータイプのキャプテンがいなかったから、キャプテンを任されることになったっていうか……。」
「………………このリア充が………大爆発でも起こしてろ。」

「何でそうなるんだよ!?」
「会話からして可愛い子ちゃんだろ、そのサクラって子は!!」
「確かにサクラは可愛い子ちゃんだよ。」

「………こんのリア充………ガチで滅びてしまえ………。」
「………ああ、もうタクマは面倒くさいな!!」



続く。