「デジタルゲートオープン!選ばれし子供出動!」
京の言葉を合図に美月達はデジタルワールドに向かった。

「お、来た来た。」
はじまりの街へ行くと、流司が既に待っていた。

「初めまして、涼宮流司だ。パートナーデジモンはコロナモン。よろしくな。」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。」
「で、ここにはいないけどデジタル庁の宮森さんから連絡。
今のところ、まだ他のオリンポス十二神族の行方はわからずだってさ。」
「そっか………まだ見つからないんですね。」

「皆さん、お待たせしました。」

大木からオファニモンが降りてきた。その後ろからはオメガモンとデュークモンが現れた。


「初めまして。私はオファニモンと申します。」
「ご丁寧にどうもありがとうございます。」

一通り自己紹介を済ませたところで美月達は本題に入ることにした。

「状況を整理しましょう。
ユクドラシルは今のところ、デジタルワールドが支配されるのを恐れて
ロイヤルナイツに指示を出していますが人間界まで関与する気はないようです。」

「それに対し、オリンポス十二神族は
人間界をも守ろうとしているということでよろしいでしょうか?」

光士郎の言葉にオファニモンはええ、と頷いた。
「それに七大魔王のところにはオグドモンがいます。」

「オグドモン?」

「デジタルワールドのすべての罪を内包し、
さらにすべての罪を贖罪する力を持つと言われているデジモンです。

クリスタルに閉じ込めたものの、七大魔王はオグドモンの封印を解くことを目標としているでしょう。」
「……………何とかしてそれだけは止めないとな。」
流司の言葉にコロナモンはうん、と頷いた。


「何にせよ、宮森さんって言う協力者もいるのなら残りのオリンポス十二神族については
宮森さんに任せよう。
俺達は闇の勢力と戦うだけだ。」

太一の言葉にアグモンはそうだねえ、と言った。



続く。