「アアア!!」
「………第八の舞、獅子宮!!」
火炎に包まれた獅子が虚に襲い掛かる。全身に火傷を負い、虚は咲良を睨みつける。
「キシャァァァァア!!」
「第四の舞、巨蟹宮!」
円形状の結界が張られ、咲良は虚の攻撃を防いだ。
「…………………このままだと押し切られるな…………。」
「お姉ちゃん…………頑張って!!」
「……………………大丈夫、こいつにだけは絶対に負けられない…………!!」
「第一の舞、白羊宮!」

高速移動をした咲良は虚の真上に動くと、そのまま落下していく。

「第二の舞、金牛宮!!」

物凄い力が虚を抑え、地面に穴を開けた。

「ぐ、ぐぅ……………!!」

「………これでおしまい。第十一の舞、宝瓶宮。」

刀を振り下ろすと、大量の水が溢れだし、虚を包み込むとあっという間に凍らせていった。


「…………えい!」

凍った虚を真っ二つに斬ると、虚は砂のように消えていった。
「………お姉ちゃん、凄い!!」
パタパタと駆けよってきた花蓮に抱き着かれ、咲良はあらまぁ、と言った。

「……………………ありがとう。声援をしてくれて。おかげで勝てたよ。」

「えへへ。」




続く。