姫宮結人、直人、悠人。
姫宮グループの血縁者で綾人の弟達であり、満月の兄達である。
3人共綾人と幸人に負けないぐらいのシスコンであり、芳樹とは仲が良い。

「…………………お疲れ様でーす。」
「お疲れ!」
「お疲れ様ですー。」

俳優兼モデルとして活躍している3人はいつものように写真撮影をしていた。

「………いやあ、際どかったね今日も。」
「そうかぁ?」
「そうでもないと思うんだけどなぁ…………。際どいと思っているのはゆい兄ぃだけだと思う。」
「あ、そう。………俺だけか。」
「ちょいちょい、はる!結人兄さんがショックを受けてる!」
「いいんだよ、なお。どーせ、俺はそういうキャラさ。」
「わぁぁあ、悪かったって、ゆい兄ぃ!!」


「………今日も仲が良いのな、お前達。」

「あ、芳樹義兄さん!」
「よし兄ぃ!」

「お兄様達、お疲れ様です。差し入れを持ってきました。」

「わあ、ありがとう、満月!………うーん、この匂いはスコーンかな?」
「はい!お兄様達の好物なので、頑張って作りました。」

「満月の作るお菓子なら何だって好きさー。」
「そうそう。」
「妹の作る料理は世界中の料理人よりも美味いんだからな。」

「大袈裟すぎですよ、悠人お兄様。」

「………カッコいい父親に優しい母親、怒ると怖いあや兄さん。
でもって俺らの癒しである可愛い妹。うんホントサイコー!」

「…………ただの変態じゃないか、ゆい。」
「まあ、そこが結人お兄様の良いところですからね……………。」


「あっはは、妹に褒められて俺最強な気分!」
「最強じゃなくて最高な気分の間違いじゃない?」
「…………同感。」

「よーし、あや兄さんと幸人も呼んで、ご飯食べようぜ。
芳樹兄さんの奢りで。」
「何でそうなる。自腹を切れ、自腹を。」




続く。