「さぁ、ポケモンフーズだよ。」

ポケモンセンターの中庭で、
ヨシキは自分の手持ちであるラティオス、ライチュウ、ルカリオ、トゲキッス、ガブリアス、エーフィと
ミツキの手持ちであるピカチュウ、ラティアス、ニャオハにポケモンフーズを与えた。

「ニャオハ、美味しい?」
「ニャッ。」

ポケモンフーズをパクパクと食べるニャオハの返事にミツキは笑顔を見せた。

「良かった、ヨシキさんの作るポケモンフーズは特別製だからね。
タイプごとに味を変化させているの。」
「お気に召したみたいで何よりだよ。」

「…………あ、誰か来るみたい。ラティオス、ラティアス。」

ミツキの言葉にラティオスとラティアスは光の屈折を利用して姿を消した。

「あ、旅のトレーナーさん?」

「わぁ、カッコいいなー!カントーじゃ見かけないポケモンばかりだ!」

「ピカチュウはよく見かけるけどー!」

「可愛いー!」

塾帰りなのか数人の子供達がヨシキとミツキに駆け寄った。

「お兄ちゃんとお姉ちゃん、何処から来たの?」
「アルトマーレってところからだよ。」
「あ、知ってる。ラティオスとラティアスの伝説で有名なところでしょー?」
「世界一美しくて歴史もある街だってせんせーが言ってた!」


「ねぇねぇ、この子ってライチュウなの?」
「そうだよ、アローラ地方で進化させたからね。
エスパータイプが追加されているんだ。
カントーじゃよく見るライチュウとは姿が違うけど。」
「アローラって凄いなぁ!」

和気藹々と会話をするヨシキ達をピカチュウ達はにこやかに見守りながら、ポケモンフーズを食べた。




続く。