ヨシキとミツキはオーキド博士に連れられて、彼が所有する研究所に向かった。
「うわぁ、広い!」
「さすがはポケモンの権威だけあって広いですね…………。」
「はっはっは、褒めても何もでんぞ。」

研究所の中に入ると、研究員と思しき少年が挨拶をした。

彼に会釈し、2人は研究所の中を歩く。

「………さて、ミツキ君。君に初心者用のポケモンを渡したいところなんじゃが………。」

「何か問題でもあったんですか?」
「パルデア地方から初心者用のポケモンがこちらに来たんじゃよ。」

「パルデア地方!?」
「これまた遠いところからまたわざわざ…………。」
「カントーとパルデア、計6匹のポケモンの中から選んで欲しい………と言いたいところじゃが、
あいにく他のトレーナーが昨日までに5人来てのぅ。
1匹しか残っていないんじゃよ。」

そう言うとオーキド博士はモンスターボールから、ポケモンを出した。

「パルデア地方で貰える初心者用ポケモンのうちの1体、ニャオハじゃ。」
「うわあ、可愛い!」

「………博士、このニャオハ。色違いですか?」
「うむ、良く気付いたの。そうじゃよ。ミツキ君のラティアスと同じ色違いじゃ。」

「……………でも色違いであってもなくても私、この子を選んでると思います!」

そういうとミツキはニャオハを抱きかかえた。

「女の子同士、よろしくね、ニャオハ!」
「二ゃッ!」



続く。