朝ご飯を済ませ、旅の支度をした2人は管理人をかってでてくれた初老の夫婦に挨拶をして、
家を後にした。

ラティオスとラティアスをボールに入れ、2人はアルトマーレの港に向かった。

定期船に乗ると、ピカチュウはミツキの膝の上に乗った。
「ピカチュウ、モンスターボールに入るのが嫌いだもんね。」
「ピカピカ。」
「ミツキちゃんの膝に乗るなんて、羨ましいなぁ…………。」

ヨシキがそういうとピカチュウは頬にバチバチと電気を溜めた。

「あはは、冗談だって。こんなところで10万ボルトは受けたくないよ。」

出発時刻になり、定期船は港を後にした。
「…………行ってきます、アルトマーレ。」



………………………数時間もの時間をかけて、ミツキとヨシキはカントー地方に到着した。

「おお、君達がヨシキ君にミツキ君か、待っていたぞ!」

カントー地方の港町に定期船が到着すると、オーキド博士が待っていた。

「初めまして、オーキド博士。お会いできて光栄です。俺はヨシキです。」
「アルトマーレから来ました、ミツキと言います。」
「ピカピカ。」
礼儀正しく挨拶をするヨシキとミツキ、そしてピカチュウにオーキド博士はうむ、と頷いた。


「アルトマーレと言えば、ラティオスとラティアスの伝説があるがやはり今でも来ているのかね?」

「そうですね………2匹とも光の屈折とかを利用して人間に化けることができるので、パッと見た感じは
わからないですね。」
「ただ、体温が低いですからね………後、喋ることができませんし。」
「うむうむ、それは仕方がないことじゃの。

ポケモンと人間は意思疎通ができても言語が違うからのぅ。
さて、ワシの研究所へ行こうか。」

「はい!」




続く。