リオンがミュウミュウに変身すると、ショコラとバニラは驚いた。
「まさか、こいつがミュウミュウ!?」
「ディープブルー様を倒したって言う連中は6人いたって言うけど………。」
「まぁいいや、どのみち1人ならどうってことないね。
……やっておしまい、キメラアニマ!!」
ネコ型のキメラアニマはリオンめがけて襲い掛かってきた。
「事故でシャチが体の中に入ってくるわ、妙なのに変身するわでわけわからないんだけど…………。
そうも言っていられないよね………!!」
キメラアニマの攻撃をかわしたリオンは、手を宙にかざした。
「リオタンバリン!!」
星型のタンバリンが手にすっぽりと収まり、リオンはそれを振った。
きらめく流星群のように、エネルギーの塊がキメラアニマにぶつかる。
エネルギーの塊を受けて、キメラアニマは後退する。
「よし、これで決めれば………!!」
そういうとリオンはタンバリンをパンパン、と叩いた。
「リボーンリオンスプラッシュ!!」
2種類のエネルギーが螺旋を描きながら、キメラアニマに大ダメ―ジを与えた。
パラサイトアニマが切り離され、キメラアニマは元の猫に戻った。
「………っち、1人だと思って慢心していたらこのざまかい。」
「まあいいさ。6人じゃない分、こいつはいつでも倒せる!!」
それだけ言うとショコラとバニラはその場から逃走した。
「………キメラアニマ…………ショコラにバニラ………。
それに6人のミュウミュウっていったい…………?」
変身を解いたリオンの耳にファンファンとサイレンの鳴り響く音が聞こえた。
「げ、今の戦闘で誰かが通報したのかな!?
に、逃げなきゃ……!!」
倒れている女性の脈を確認し、気絶しているだけで命に別状はないと
判断したリオンは路地裏から逃げることにした。
「もう、ついていないなぁ……!私はただ水泳をしていたいだけなのにぃ〜〜!!」
続く。