何軒かの服屋を見回った後、芳樹達はカフェで一休みをすることにした。

「………うわあ、本物の綾人さんに芳樹さんに満月ちゃんだ………。」
「………美穂さん、羨ましいなぁ………。
良い旦那さんと子供達に恵まれるなんて………。」

「いらっしゃいませー、ご注文はいかがなさいますか?」
「この恋人パフェというのを頼みます。」
「俺達も同じもので。」
「はい、かしこまりました。」

店自慢の恋人パフェを注文し、4人は談笑した。

「………お待たせしました、当店自慢の恋人パフェでございます。」

「わぁ、美味しそう………。」
「ホント、インスタ映えしそうなパフェね。」

「はい、満月ちゃん。あーん。」
「は、はい………。」

芳樹から受け取ったスプーンを口に入れ、満月はほわほわとした笑顔を見せた。
「はい、貴方も。」
「ああ、ありがとう。」

美穂か受け取ったスプーンを口に入れ、綾人はパフェを堪能した。


「う、羨ましい………。」
「すみません、私達も同じものを!」
「こっちも同じモノをお願いします!」

他のカップル達は、綾人達を羨ましがり、同じ商品を注文した。

「…………今日、売り上げ数が凄いことになりますねぇ。恋人パフェ。」
「………まあ、良い宣伝になったのではないか?」
「…………だね。」

続く。