…………そしてそれから数日後。地球、日本都内某所。
櫻井家。
「………勇花。いつまで寝ているの?もう朝よ!?」
母親である美月の声に勇花は一斉に目を覚ました。
「………え、嘘もうこんな時間!?」
「もうちょっと寝ていたい…………。」
「いい加減にしなさい。貴女、今日から中学2年生でしょ!?」
「お母さんのケチ!」
「ケチで結構。早く朝ご飯を食べてしまいなさい。」
「はーい。」
「今日から中学2年生って言う自覚がない…………。」
「そんなこと言わないの。来年は受験生でしょ?」
「げ、そうだった。」
朝食を食べた勇花は私立中学である仙道中学校へと向かった。
「………あ、智恵ちゃん、仁美ちゃん、おはよう!」
「おはよう、勇花!」
「おはようございます、勇花ちゃん。」
二ノ宮智恵と篠場仁美の2人と十字路で待ち合わせをして、勇花は一緒に歩いた。
「はぁ…………もう中学2年生か。早いね。」
「そのうち進路希望も出されると思うよ。」
「そうですね。………でもまだ将来の夢が決まっていませんし。」
「………そうだよねぇ。」
住宅街を通り抜け、公園に差し掛かった時、3人は園内に人が倒れているのを見つけた。
「………ねえ、智恵ちゃん、仁美ちゃん。」
「………何?………って人が倒れているよ!?」
「ちょっと行ってみましょう!」
「うん!」
公演に入った3人はマグノリア王女を視界に入れると、すぐに体を起こした。
「何か衣裳が古い時代の王様みたいな感じだね。」
「………うん、あ。心臓が動いている。死んでいるってわけじゃなさそう。」
「学校には連絡を入れておきますね。人助けをしますって。」
「お願い。」
仁美が学校に連絡をし、智恵は脈を計った。
「脈は安定しているみたい。」
「意識を失っているだけ?」
「そうみたい。でもこの様子だと…………すぐに目を覚ましそう。」
「う…………ううん………………。」
マグノリアが目を覚ますと、そこには3人の少女がいた。
続く。