「…………何はともあれ、皆無傷で帰ってきて良かった。」
「当然です。刀剣男士として顕現した以上、まけはゆるしませんよ。」
「ははは、今剣は手厳しいなぁ。」

朝方になり、満月は夜戦をしてきた三日月達を出迎えた。

「朝ごはんできているから、一緒に食べよう。」
「お、準備がいいな。主。」
「何分、一緒に戦うことはできないからね。これぐらいは。」
「ありがとうございます、主様。」

「今回の誉は堀川だな。」
「そうそう、国広は闇討ち暗殺お手の物だからな!当然だろ?」
「兼さん!」
「………じゃあ、堀川には野菜たっぷりあげないとね。」
「あ、ありがとうございます………主さん。」

「あれ?野菜嫌いだった?」
「あ、いえ。兼さんじゃあるまいし………。」
「何だとこら!?」

「…………はいはい、好き嫌い残さず食べようね。」

朝ご飯が終わり、満月は堀川と共に食器洗いをしていた。


「…………夜戦帰りで大丈夫?休んでなくても平気?」
「ジッとしているのが苦手で。」

「……無理は禁物だからね。」
「はぁい。…………主さん、心配性ですね。」

「そりゃ自分の刀だからね。替えが利かないし。」


「…………………そうだ、初陣は何とか勝利できたって咲良さんに報告しないと。」
「そうですね。何かと心配してくれていますから。」
「うん。………向こうの方でも、三日月が何で歩道に落ちていたのか調べてくれているみたいだし。
頑張らないと。」



続く。