残業から帰る途中、コンビニで缶ビールとつまみを買って家路に着く。
速攻でシャワーを浴びて、ちょっと一息
軽ーく酔っ払って横になって目を瞑ってみる。
恋人として別れてしばらくの間、たぁはまだ泊まりに来てくれてた。
「シャワー借りるね」と言って浴びた後
カイーン、バスタオルー。
とたぁが私を呼ぶ声が。
わかったー、今持ってくー。
そう言ってバスタオルを持って行ったら、たぁがニコニコ笑って
カイン、ありがとうって言ってくれた。
何だかすごく愛おしくてバスタオルをたぁにかけて、そのまま抱き締めた。
「カインが切なくなっちゃう。」
あれからもう何年経つだろう。
今だに同じアパートにいるよ。
たぁ。
私たちはこれからどんな風に形を変えていくのかな。
でも、あなたを愛したことを決して後悔してないよ。
どんなに、悪態つかれてもあなたのことが好きだよ。
報われないけどね