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明日で最後。

舞が明日で終わってしまう。


自分は不器用だから
覚えが悪いからと
誰よりも努力してきた舞が明日で終わってしまう。


派遣切りってこんなに辛いもんなんだ。



仲間が
次々と切られていく。




明日は自分もこうなるんだと


わかっているけど


気持ちがついていけない。



鬼になるんだと
何度自分に言い聞かせてきただろう。


だけど
やっぱり気持ちがついていかない。


今日たぁと話していたら舞がやってきた。


「よかったぁ。
お二人お揃いで。」


ん?どうしたの?


「これ大したものじゃなくて申し訳ないんですけど…今までお世話になりました。」


ミッキーマウスの袋でラッピングされたお菓子。


「私こんなのもったいなくて食べれないよ

「カイン。そんなこと言っちゃだめだよ

「そんなこと言わないで食べてください


「舞ちゃん…
だめだ。私寂しいよ

「たぁさん


「舞がいなくなったら本当に寂しいよ


「舞ちゃんがカインと私の給料明細持ってくればいいんだよ


「そうだよ
上司は来なくていいよ!もう見飽きた!」





「舞ちゃん
寂しいよ…」


「舞…


後は言葉にならなかった…。


舞。
必ず戻って来い。


戻ってくるまで待っててやるって言いたいけど

この時勢だ
私もたぁもいつ切られるかわからない。


だけど
残れるよう頑張るから


舞。
必ず戻って来い。

夕方。

薄暗いこの雰囲気

高校生だった頃、うっかり寝過ぎた時を思い出す。


家族の誰よりも朝早くに起きて学校へ行く支度をして家を出て


学校から帰ってバイトへ行き

遅くに家へ帰る。


そして学校の課題や宿題を終えて

誰よりも遅く寝る。


たまの休み
疲れからか、つい寝過ぎてしまって

びっくりして飛び起きる。


あー寝すぎたなぁ。
そう思いながらベッドからごそごそ出てくる私。

親や兄弟と疎遠だった私はバイトがあまり入らない月はとても辛かった。

食事は嫌でも家族と取らなくてはいけないからだ。

苦痛でしかなかったなぁ。


でも気持ちよくたくさん寝られて体はほどよくだるくても


睡眠をたっぷり取れてほっとした安堵感がたまらない。


たまに薄暗くして
あの頃を思い出して


あんな時があったなぁと振り返るんだ。


今雨戸を閉めようと外を見たらきれいな三日月が出てた。


切ないような
でも思わずふっと笑ってしまいそうな


それぐらい気持ちが穏やかになったんだ。

お知らせ

私のブログいつも見てくださりありがとうございます。


最近、私とたぁ以外に登場人物が増えてきましたので、“登場人物”を設置しました。


よかったらこちらの方も見ていってください。



身バレ防止の為、名前は仮名ですが、全て実在する人たちです。


何度でも。

立ち上がろう。


悔しい思いも
悲しい思いも

今の内にいっぱいしておこう。


うちの会社、契約社員だけで100人単位で切られたって聞いた。


今、泣いてる場合なんかじゃない。


明日は私もそうなる運命なんだ。


めそめそしてる場合じゃないんだ。



強くなって
逞しくなって




たぁと絶対生き残るって決めたんだ。




いつかまた景気がよくなって、派遣を受け入れるときが来るまで

舞を待っててやるって決めたんだ。



後何回こんな気持ちを繰り返すかわからないけど




私は何度でも立ち上がってみせるんだ。






派遣切りで泣いてる人はもっといる。



泣いてなんかいられない。




本当の鬼になろう。



たぁを守るんだ。




二人で絶対生き残るんだ。
















負けるもんか。

昨日の興奮から

冷めやらず。


たぁ抱き締めたとき

たぁのぬくもり
たぁの匂い
たぁの柔らかさ


あの頃と変わらなかった。


やっぱり
たぁのことが好きだ。
たぁ愛してる。


いいや。
もう片思いでもなんでも。


たぁ愛してる。
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