執拗に絡み付いて離れない、憎悪の柵(しがらみ)からの開放を、
強く、激しく、求める。
始まりも無く、終わりも無い、
憎しみや悲しみに酷似した嫌悪感を確かに覚えた、
あの夜に背を向けて、
其れでも明ければまた訪れる、
同じ暗闇を味わうことで、
其れは殺意にも似た激昂を呼び起こしてくる。
恨めしい程、貴方が愛しい。
(一夜の情事から生まれた感情をイメージしてください)
2007-11-13 19:28
前サイトからお越しのお客様、当blogにご訪問ありがとうございます。
夢小説に関しまして、お知らせがあります
。
これまで登録していた夢小説のIDとパスワードが全てわかりました。
昔の携帯が見つかり、受信メールを漁っていたところ、IDとパスワードが保存してありました。
鋼の夢小説、その他拍手や忘れ去られていたギャグ小説全て復元可能となります。
今日仕事が終わりましたら、早速公開させていただきます。
2007-11-12 12:55
記憶の消滅と情熱の殲滅を願いて、細々と生きていきたい。
2007-11-11 00:58
澄み切ったあの空が、こんなにも恨めしいと思った事は無かった。
其れはどうしようもなく、苛付きを増幅させ、
堰を切ったように、衝動的に私に憤怒という感情を触発していくのだ。
「例えば、」
寒気が大気を覆い尽くす季節の、午後。
心通い合ってから、幾つもの四季を重ねてきた最も大切な人から出た例え話。
「例えば、君が」
その日の空は美しくもあった。
だが、妙に青々とし過ぎていて……それが逆に気味悪くもあった。
普段さして気にも留めない為に、生ずる違和感なのかもしれないが。
「例えば、君があの空の様に手の届かない存在になってしまったら」
綺麗なものは好き。
日に翳せば光り輝く、装飾品のように、
あるいは、煌くガラス玉でもいい。
だけど、己の浅ましさを掻き消そうとする綺麗事は、何よりも嫌いだ。
「君は僕には勿体無い女だ」
その浅ましさに何時までも気づけなかった私もまた、愚かな生き物だ。
一体目の前にいる男の、何を見てきたのだろう。
”恋は盲目”とは、人の性質を見抜いた素晴らしい格言だ。
今更ながら、納得するばかりである。
「今まで、有難う」
視線を交わす勇気もなく見上げながら告げた一言は、どうにも心を込めて言えずにいる。
その瞬間飛び込んだ、高く広く映り込んだ其れは、私に腹ただしさのみを与えてくれる。
特別な思い入れもなかった空が、その時から嫌いになった。
……その考えが既に、愛する人への未練を彷彿させているのかもしれない。
2007-11-4 00:53