スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

消える夕明り【サイト】

サイトにあげた「消える夕明り」(ノイザエ)おまけ。














「……おい」
「止めるなグリムジョー。俺は使命を全うしなければならない」
「……ノイトラに弟を取られたぐらいで」
「もはや「ぐらい」と言えるレベルではないのだ、兄弟。まず先に俺に挨拶に来るのが普通だろう。なのにあの男は廊下ですれ違った時によからぬ笑みを浮かべて、「悪ぃな、弟もらったぜ」と言ってきた!」
「あいつは元からニヤニヤした顔だろ」
「そんなことはどうでもいい!!奴と共に居れば弟に……ザエルアポロにどんな悪影響が及ぶことか!!」
「……(あいつも十分変態だろっつったらさすがに怒るか)」
「だから俺は今から、あいつを殴ってくる」
「止めとけ。あいつ人一倍頑丈だぜ」
「たとえそうだとしてもだ!」
「……まあ、ザエルアポロに怒られねぇぐらいにしとけよ」
「まずは電話だ。電話をかけて二人の居場所を割り出す」







「……おい」
「何」
「ピロピロうっせぇ。早く出ろよ」
「だって兄貴からだし」
「あー……あの髪の長い」
「君がそれを言うか?」
「お前の兄貴面白ぇよな。たかが弟を取られたぐらいで一々カッカしてよぉ。つい笑っちまう」
「たかがってなんだい」
「言葉のあやだ」
「君がそんな言葉を知ってたなんて意外だ」
「馬鹿にすんな」
「馬鹿にはしていない。ただ驚いただけ」
「言い方が馬鹿にしてんだよ」
「そう。ならそうかもね」
「……てめぇと話すと気分が悪くなる」
「知恵熱かい?」
「また馬鹿にしやがったな」
「だから、馬鹿にしてない」
「……もういい、黙ってろ」
「交換条件。黙ってあげるけど携帯は放っといてやる」
「…………」


ピロピロピロピロ


「……あ゙ーっ、うっせぇ!!」
「随分神経質だね、ノイトラ」
「喋っていいなんて言ってねぇだろ!」
「まあ黙っててもいいけど、兄貴はしつこいからな。こっちが電話を切らない限り鳴りっぱなしだ」
「…………チッ。止めろ。喋っていいから」
「初めからそう言えばいいのに」








「くそっ、切られた!!」
「取り込み中だったんじゃねぇの」
「おそらくノイトラが奪ったに違いない!」
「……(こいつ見た目によらずアホだな。ブラコンって怖ぇ)。俺先行くわ。ウルキオラ待たせてっし」
「頼むザエルアポロ、出てくれ……!」
「聞いてねーし」




end



全然関係ないけど、今日確か浮竹の誕生日ですね!
おめでとう浮竹!
<<prev next>>