このゲームがいままでのそしてこれからの人生で一番好き
東京魔人学園
私の青春と行っても過言では無い
私の中学時代はこれとテニプリ(鳳宍)で構成されてた
魔人好き過ぎていまでも胸が苦しいんよ
会話文とか全部ノートにとって
授業中に読んでニヤついたりしてた
ゲーム画面を見つめ口元にうっすらと笑みを浮かべつつノートにペンをガムシャラに走らせる思春期の娘を見て両親が心底心配して
もうそのゲームをやめなさい!って怒鳴ってきたことも何度もあった
両親の言うことは基本的になんでも聞く私だけど
魔人だけはやめなかったんよ
だって魔人は私の全てだから
そんな魔人に自分というものを全て持っていかれてた時に起こった事件があるよ
ある日中学生の私がいつものように学校から帰ってきて
さぁ魔人だとニコニコしながらゲームを起動させた
ちょうどボス戦前の出撃画面でセーブしてて
戦闘にだすメンバーを選ぶところだった
さて選ぼうとコントローラーを握った瞬間に
ピピピピピと言いながらカーソルが暴走しはじめた
どれだけカーソルを止めようとしても止まらず
これでは出撃キャラが選べないと混乱を極めた私は
一度電源を切ってみようと震える手で電源をオフにした
再起動しても結果は同じ
ピピピピピと無機質な音をだしながらカーソルが狂ったように上下するだけ
壊れた
そう確信した瞬間に私は
「ああああぁ〜!!!」などと絶叫し二段ベットの下段に激しく転がりこんだ
もうひーちゃん(主人公)に会えない
ひーちゃんの嫁または旦那である
京一にも醍醐にも雨紋にも兵庫にも如月にもアランにもレッドにもブラックにも諸羽にも劉にも壬生にも祇孔にも晴明にも犬神先生にも宗崇にも九角にも
もう会えないんだ
「おおおぉ〜!!!」
獣のように呻き
私は慟哭した
そんな私のただならぬ様子を察知したのか両親が部屋に雪崩れ込んできた
「どうした!」
二段ベットの下段の隅で廃人の様に燃え付きている私の肩を揺さぶりながら父が声をあらげた
私はもう声なんかでない状況であったが
最後の力を振り絞りテレビ画面を静かに指差した
テレビにはカーソルがルーレットのように動き続けるゲームの画面
父は全てを理解して静かに電源を切った
「また新しいのを買えばいい」
父は優しい声でそう言った
ずっと口に手をあてて絶句していた母はようやく正気に戻ったようで
「そうそう!今日はあんたの好きな唐揚げだから、ご飯にしよう!」つとめて明るく笑った
私は父により薄暗いベットからズルリと引きずりだされ
明るい食卓へと連れていかれた
私は唐揚げが大好物でいつも妹の分まで食べてしまう食いしん坊なのだが
魔人のことばかりが頭を占拠して
まったく唐揚げが喉を通らなかった
ひーちゃんは家事が得意だろうから…京一に唐揚げつくったりするんだろうな…
考えるのは魔人BLのことばかりであった
基本空気の読めない妹も
これはただ事では無いと察したようで
お姉ちゃん!うちの唐揚げ食べていいよ!と提案してくれた
だけど私の脳内はもう魔人アドレナリン略して魔ドレナリンでいっぱいだから
祇孔とデートで唐揚げアーンなひーちゃん
のことばかりを考え
ありがとうと力無く礼を言い
うっすらと笑っただけだった
私の懸命に振り絞った笑顔に両親と妹は心底戦慄を覚え早々と食事を切り上げた
お風呂にはいる時間になっても炬燵に手足だけをいれて背中を出した『炬燵における熱さ対策』のポーズでまんじりともしない娘に母が痺れを切らして
いい加減にしなさいと怒鳴り
私のスウェットをずらし尻をあらわにした
年頃の娘にこの仕打ちは効くだろう
母は多分そう考えたのだ
だが私は私の尻に恥ずかしがるような価値が無いことを14歳という若さにして既に知っていたので
「もうどうだっていいよ…」
と呟き丸出しの尻を放置した
その時炬燵に入っていた父がスッと音も無く立ち上がった
トイレかな?
そう思って皆が父に視線を送る
すると父は無言で掛けてあったコートに腕を通して
「肉美」
私を呼んだ
私は「はいっ!」と返事をして丸出しの尻を急いでパンツにねじりこんだ
「ゲームを持ってきなさい」
私は鉄砲玉のように自室に走り
ゲームをいれていた衣装ケースごと父に手渡した
父はそれを無言で受け取り
マフラーを首に巻き付けながら玄関へとむかった
私と母は黙って父についていった
(妹はテレビを観てた)
父は手袋を装備し
バイクのキーをコートのポケットに忍ばせ
そして私の目を見つめこう言った
「肉美、父さんが全てどうにかしてやる」
私は思った
大黒柱…っ!と
父は片手をスッとキザったらしくあげた後、踵を返し颯爽とバイクにまたがり
寒空の下どこかへ行った
ゲーム屋だと確信していた
この時の母の呟きが今でも耳に残っている
「車で行けばいいのに…」
それから父が帰ってくるまでの間は私はご機嫌であるわけにもいかないので
『炬燵における熱さ対策のポーズ』で健気にジッと動かず待っていた
30分後父が帰ってきて
肉美なおったぞと私にゲーム機を渡してくれた
私はすぐに自室に行きゲームを起動させた
完璧になおっていた
カーソルが私の思いのままである
これならば出撃し放題だ
私は「ヒャッハー!!」
と嬉ション寸前で喜びの舞いを踊り
両親はそんな私をあたたかな瞳で見守ってくれた(妹は寝ていた)
つまり魔人は家族との思い出の品でもあるというわけ
魔人に出会えて本当によかった
DSでリメイク版でてるのでよかったら是非とも
でも朧綺譚にバグあるんだよね
私はあんまり気にならなかったけども
男子キャラの個別ED悶絶するよ
主人公男なのに
完全にプロポーズしてくるからね
「I Need You…」やら
「俺に、あんたの人生、かけてみねェか?」からの
「あんたひとりくらい、どんなことしたって俺が、ちゃんと…面倒見てやるけどよ」やらね
アランと祇孔は本気で卑怯
腰砕けEDやで
主人公に「君にならどんなに振り回されてもきっと楽しい」
とか言うてくるんよ
そりゃ頭おかしくなるで
まだいっぱい話しあるけど記事が化け物みたいに長いからこのへんにしよう
これちゃんと表示されるんやろか心配
なんせ主人公がヤバイくらいモテまくり京一が好きになりすぎて身悶えするゲームやということを熱烈に伝えたい
魔人I Need You…