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season3 第12話(3)

「作戦変更だ。いちかと梓は彩音に合流するか、本部へ戻れ」
御堂から突如作戦変更が。敵の数に対して戦力過多だと判断した模様。


現に敵の数は5体のままだが、御堂達は計8人と大所帯。ほとんど御堂と囃が戦っているため、いちかと梓を撤退させようとしたわけだ。
囃も仲間の支部隊員をチラ見した。

「戦力過多だな〜。一気に減らすか。和希の作戦変更にこっちも乗るぞ、いいな」
支部隊員達もこれには異論もなかった。人数が多ければ的にされてしまう。敵の思うつぼだ。


支部精鋭で残ったのは囃と鶴屋。鶴屋の護符はバリエーション豊かなため、トリッキーな戦闘スタイル。攻撃範囲も自在。

都内某所Aは御堂・囃・鶴屋の3人で戦闘続行することとなった。残りの支部隊員は一時撤退。いちかと梓は彩音に合流、救護に当たることにした。



都内某所Fも大所帯である。怪人5体に対し、新人隊員10人と仁科副隊長という内訳だ。
新人隊員でもこの状況下で、音羽のように何かに目覚める者とそうじゃない者に分かれる。

仁科はその新人隊員で誰をここに残すか、決断を迫られていた。八尾と音羽は自然と連携している。


「副隊長!どうしたんですか!?なんで戦わないの!?」

八尾は激しい格闘をしながらも聞いている。器用だな…。
それにしても…八尾は天然なのか、ナチュラルに攻撃力が高い。なんなんだ、あのパンチは…。


「氷見、残りの隊員を引き連れて安全なところへ一時撤退して貰えるかな。怖じけづいて戦えない隊員も複数いる。
…ここは俺と吾妻・八尾・音羽の4人で行くからね」


氷見は残りの新人隊員の引率を任された。安全なところへ撤退するにしても、重大任務。プレッシャーがかかる。


この新人隊員の中で戦闘経験者は元自衛官の吾妻と元警察官の氷見だけ。
八尾は天然なわけで戦闘経験は少ないものの、攻撃力は高くのびしろはある。

音羽はこの一連の戦闘で突如、何かに目覚めた。最初は怯えていたのに今や急成長。銃の扱いも慣れてしまっていた。意外なのは機動力である。

吾妻を残したのは彼は肉弾戦特化型。格闘に関しては強い。元自衛官なだけあるが…八尾とタッグを組めば、とんでもない化学反応が起きそうだ。


仁科は本気モードとなる。

「今までの怪人とは強さが違う。これの出番だね」
彼は自分の対怪人用ブレードを静かに抜刀した。



都内某所E。晴斗は何かに気づいた。
対怪人用ブレードを使うと怪人は弱体化するのか、一時的に弱まる。しかし、怪人5体はまだ1体も撃破出来ず。

「桐谷さん・神(じん)さん、もしかしたらこの色違いの怪人の攻略法…わかったかもしれないよ」


霧人達バイク隊は空気を読んだ。

「じゃあ俺達は撤退するよ。撤退というか、救護が追いついてないみたいだから応援に行ってくる」
「渋谷隊長、3人に任せていいんですか!?」

「いいんだよ。人数多くて足手まといになるよりかは、別の方に回った方がいいだろ。効率もいいし」


霧人はぶれない。



本部司令室――


解析班から分析結果が出た。

「補佐、取れますか?色違いの怪人について分析しましたよ」
「何かわかったのか?」

「計15体の色違い戦闘員についてですが…畝黒(うねぐろ)怪人態と密接に関係してることがわかったのよ。
ゼノクの三ノ宮とも連携してるんですが、三ノ宮によれば、東京に出現している怪人のダメージがある程度畝黒に返ってくるらしい。まだ推測だけどね。
もしかしたら色違い怪人は畝黒の分身のような存在かも」


予想を裏切るとんでもない分析結果だ…。
畝黒の分身説。まだ確定ではないが、やはりリンクしてるのか。



少人数となった御堂達は一気に攻勢を畳み掛ける。


「囃ィ!ブレードで叩っ斬れっ!!そのブレードは強度半端ないんだろ!?」
「俺の『蛟(みずち)』を舐めてんのか」


鶴屋はそんな2人をよそに、護符で結界を広範囲に展開。
「囃、結界張り終わったよ」
「仕事早すぎ」


そんな3人の元に、上空から日本刀型ブレードが飛来してきた。ものすごい勢いで。


「うおっ!?なんか飛んできた!?…ブレード!?」
思わずオーバーリアクションをする囃。御堂はそのブレードをキャッチ。

「囃、驚くなよ。これは鼎のブレードだよ」
「鼎…今司令補佐してんだっけ…。戦えなくなったとは聞いたけど、マジだったんか…」


「和希、聞こえるか?」
鼎から通信が入った。

「どうした」
「私の鷹稜(たかかど)を使ってくれないか。解析班の分析結果も出た。
今いる色違いの怪人は畝黒の分身の可能性がある。…まだ確定ではないが」

「ありがたく使わせてもらう。発動させてもいいんだろ」
「当たり前だ。鷹稜は久しぶりの戦闘で血が騒いでいるみたいだよ」


人間態での想像がしやすいよな〜、鷹稜…。
あいつ、ずっと戦闘の機会がなかったから…。


「鷹稜!大暴れするぞ!!」
御堂は鷹稜を勢いよく抜刀した。



彩音と合流したいちかと梓はというと。


「あやねえ!」
「いちか、梓…どうしたの」

いちかはもやもやしながらも正直に言う。
「たいちょーから撤退しろと言われたっす。人数多いから。だからあやねえのところに来たんだけど…」

「このシェルターはほとんど手当ては終わってるよ。次の場所に行こうか。
人手が足りなかったんだ。次の場所はここからちょっと離れてる。そっちはまだ救護が追いついてないみたい…」
「彩音、あたしも力になるよ」

「頼もしいんだね、梓は。鼎…大丈夫かなぁ。彼女からしたら長丁場だから…過酷だと思う。身体のこともあるからね」


彩音はなんだかんだ気にしているようだ。親友のことを。鼎は補佐とは言えども、それ以前に2人は親友同士だもんな…。
あたしの知る悠真はあの事件で姿が変わり果ててしまったが、今では仮面姿を受け入れている。あいつからしたら仮面なしでは人前には出られない。…正直辛い。


「梓、どうしたの?険しい顔して」
「あ…いや……なんでもないよ」

「鼎のことが気になっているんだね」
「あやねえ、きりゅさんは大丈夫だと思うよ…。仲間たくさんいるじゃんか」



北川と陽一は本部へと到着。
これに驚きを見せたのは宇崎だった。


「北川と陽一!?呼んでもいないのになんで来たの」

この問いにあっけらかんと答える北川。
「本部のピンチだからね。ヒーローは遅れてくるだろ?それに紀柳院も気になっていたんだ」


鼎からしたらこれは予想外の展開。北川さんが来るなんて。


「紀柳院。これからは安心していいよ。俺がいるからね。
長丁場は相当キツいだろうに…。見たところ調子はあまり良くなさそうだな…」

北川は鼎の不調を見抜いた。来て数分しか経っていないのに、なんという洞察力。


瀬戸口は鼎の不調に気づかなかった。顔が見えないゆえにわかりにくいのもある。

「北川」って…ゼルフェノア最初の北川司令!?OBが来るとかなんなんだ、この展開。
「陽一」は暁陽一だよね…?えーとゼルフェノア黎明期の隊長だった人だっけ。


なんだかすごい面子…。


「宇崎、本当は戦いたいんじゃないの?君も自作の対怪人用ブレード…作っていたんじゃないのかい」
「き…北川!なんでわかったんだよ!!」


実は宇崎、自分用の対怪人用ブレードを作っていた。

まだ出番はないのだが、かつての同僚にあっさりと見抜かれてしまう。北川には到底勝てない。


陽一は司令室のモニターをずっと見つめていた。
「宇崎。ゼノクの状況を教えてくれ。場合によってはゼノクへ行かないとマズイぞ…!」

鼎は西澤から聞いた戦況を2人に話した。西澤と綿密に連絡していた鼎は宇崎よりもゼノクの状況には詳しかったわけで。
それを聞いた陽一は突拍子のないことを言い出す。


「…ゼノクに行ってもいいですか。ヘリで」
「ちょ…ちょっと待て陽一!?唐突すぎるだろうが!!何の計画もなしに行くのかよっ!!危険すぎる!!」

慌てふためく宇崎。


そこに鼎が口を挟んだ。

「研究施設はゼノク隊員だけで畝黒と交戦している。
長官は負傷したと報告が入った。秘書の南もだ。戦況は劣勢。
畝黒怪人態に関してはまだ情報が少ないが…人間態の倍、威力はあると聞いた」


「宇崎、お前もゼノクへ行けば?陽一と一緒に助っ人として。ゼノク隊員はピンチなんだぞ。
本部は俺に任せなさい。俺と紀柳院で回すから」


司令北川、一時的に復活。

北川の計らいで、宇崎も陽一と一緒に急遽ヘリでゼノクへ行くハメに。



研究施設ではギリギリの攻防が続いていた。
畝黒怪人態は触手を使い、同時攻撃をする。これがなかなか厄介な代物でギリギリと締めつけていく。

「蔦沼にも及ばないな」
二階堂は右腕の戦闘兼用義手を展開し、なんとか触手を切ることに成功するも仲間はまだ触手の餌食になっている。
自由に動けるのは二階堂と憐鶴(れんかく)のみという状況。


憐鶴は対怪人用鉈・九十九(つくも)を発動させようとするも、このまま発動すれば畝黒の触手を介して仲間が感電してしまう。

発動が使えない。


畝黒は触手のひとつを伸ばし、地下へ侵入を試みる。
すかさず二階堂が戦闘兼用義足の仕込み刃を使い、蹴りでぶった切る。


「…侵入させません」

「ずいぶんとお疲れのようだねぇ。義肢のお姉さん。その義手、長官と同じようなものかな?
破壊したら面白そうだ」


憐鶴は九十九を発動せずに触手を次々ぶった切る。だが、触手はすぐさま再生。

仲間達は助かったものの、すぐにまたピンチが訪れる。


二階堂と憐鶴はだんだん追い込まれていた。

どうしたらあの触手を攻略出来る…?地下に侵入されたらアウトなのはわかってる。
触手は再生するのが厄介すぎる…!


畝黒の魔の手が迫っていた。三ノ宮は物陰で本部に怪人態の解析データを仕切りに送信している。
三ノ宮は畝黒にバレたら終わりだとヒヤヒヤしながらも、ノートPCをひたすら打ち込む。

三ノ宮からもたらされたデータは本部に活かされている。


畝黒は触手を収め、隊員をひとりずつじわじわといたぶる方法へと変えた。
彼の冷酷かつ、残虐さが際立つやり方で。怪人態ゆえに恐怖が増している。

最初のターゲットは粂(くめ)。


「い、いやあああああ!!」
粂の悲鳴が響き渡る。二階堂達は見ていられなかった。このままだと死人が出てしまう…!


season3 第12話(2)

このまま行けば相討ちになってしまう。長官いくらなんでも無謀すぎだろ!!


緊迫した研究施設内部。上総(かずさ)はどうすることも出来ないでいる。
畝黒(うねぐろ)は人間態であれほどの威力があるなんて。怪人態になったらどうなってしまうんだ…!


蔦沼は帯電した左腕の義手を見た。十分すぎるくらいにエネルギーは溜まっている。
南も嫌な予感がしたらしい。

あのチャージ…通常よりも長い。最大出力で雷撃2発目を撃つとか、もはや正気の沙汰じゃない。


畝黒も再び攻撃の構えをした。
「どうしても例の部屋…アクセスを拒否するのか」

蔦沼も構える。
「君にアクセスされたらたまったもんじゃないね」

畝黒はそんなことお構い無しに攻撃を仕掛けたとほぼ同時に、蔦沼も雷撃を放ちながら一気に突っ込む。端から見たら相討ちだ。


蔦沼は寸前で畝黒の懐に入り込み、最大出力・ゼロ距離雷撃を浴びせた。
不意を突かれる畝黒。畝黒の手元が狂ったのか、攻撃は不発に終わる。

蔦沼の消耗は増すばかり。
やったか!?


畝黒は怪人態へと変貌していた。禍々しいその見た目は畏怖すらも感じる。
人間態ですら桁違いに強いのに――

こんなやつ相手に倒せるの!?
二階堂は状況把握していた。長官は最大出力で雷撃を2発使い、かなり消耗している。さらには負傷も。
秘書の南さんがいなかったら、致命的なダメージを受けていたに違いない。


研究施設は絶望の淵に突き落とされる。畝黒怪人態の登場によって。



畝黒怪人態の影響は、都内某所3ヶ所で戦っている隊員達にも及んでいた。



御堂達と囃達の本部支部精鋭隊がいる都内某所Aでは、あれだけ湧いていた怪人の出現が一掃されて以降、完全に止まったかのように見えた。


「たいちょー、怪人出なくなったみたいっすよ」
いつも通りの話し方のいちか。

「油断するな。なんだか嫌な予感がするんだよ…!梓も感じないか?気味悪いんだよ…」

「和希も薄々感じているんだな。この戦い、まだ終わってない」
囃も何か感じている。



都内某所Eでも異変が。ここは御堂達がいる特異点ではないにしろ、異常に戦闘員が出ていた場所。
ここでは仁科副隊長率いる、新人隊員達が交戦していた。ここでも怪人が一掃されて以降、不穏な空気が流れている。


「…おかしい。殲滅したはずなのになんなんだこの違和感は…」
仁科は辺りを見渡す。怪人は確かに全て殲滅したはずなのだが、気味悪い。



都内某所F。ここでは桐谷・神(じん)・晴斗と後に合流した霧人率いるバイク隊の連合隊。バイク隊は少人数。少数精鋭部隊だ。
この場所も特異点ではないのだが、怪人が異常出現していた。


晴斗の活躍により、怪人は一掃されたが不穏な空気がずっと流れている。

「桐谷さん・霧人さん…なんか不気味じゃない?うまく言えないけど…」
「晴斗くんも感じているんですね。私も気味悪いですよ。これはまだ…何かありそうですね」

桐谷が不安げな表情を見せた。神も辺りを見ては何かをしきりに気にしてる。
「怪人は完全に殲滅したわけではなさそうだぞ…。嵐の前の静けさかな」



「――長官、逃げてください!これ以上戦ったらもう体が持ちませんって!!左腕の義手…雷撃2発撃ったからオーバーヒートしてますよ…。最大出力使ったから…」


蔦沼は南に指摘され、左腕の義手を見た。
あぁ、もう使い物にならなくなってしまったか。西澤にまた怒られるな…。


「ここから先は私達が行きます!長官と南さんは逃げてください!!」
そう言ったのは二階堂だった。憐鶴(れんかく)もうなずく。


隊員だけで畝黒に立ち向かう気か!?それも怪人態。
蔦沼は南に支えて貰いながらなんとか研究施設を脱出する。

「後は君たちに任せた」



本部司令室――


「やったのか!?」
鼎と宇崎はモニターを見つめる。都内3ヶ所のライブ映像には怪人の姿はない。

宇崎はあることに気づいた。現場にいる全員に呼び掛けた。
「お前ら油断するな!新たな怪人が出ているぞ!!戦闘員…にしては色が違う。一体何が起きてるんだ!?」


「朝倉取れるか!?」
鼎は急いで解析班と通信。

「今出現している怪人の分析を早急にしてくれ。戦闘員にしては何かおかしい…」
「了解よ!補佐、本当に大丈夫なんですか?体調とか…」

「まだ若干不安だが、幾分回復したよ」
鼎の声が少し明るくなってる。
「うちの瀬戸口を司令室に送るから、彼は救護出来るの。だから彼に頼って。補佐と瀬戸口は顔見知りなんですよね」

「…そうだ」
「解析班は最悪私と矢神だけでもなんとかなる。この事態を共に切り抜けましょう。今こそ組織全体が一丸となるときなんだからね!」



少しして、瀬戸口が司令室に来た。


「紀柳院さん、なんなりと言ってください。組織の救護隊はフル稼働なんで、人手が足りてないんですよ。民間組織も駆り出されてますからね」
「瀬戸口…お前救護出来たのか。知らなかった」

「俺はマルチタイプな隊員…らしいです。解析と救護は珍しいと聞きました」


今現在、本部に残っている隊員は少ない。
解析班はデータ分析のために人員が必要なため、動けないのだが→朝倉曰く、最悪チーフの朝倉と副チーフの矢神がいればなんとかなる。

司令室は元々鼎と宇崎の2人体制。
補佐の鼎はあの事件で負った火傷のダメージと今までの戦闘によるダメージのせいか、戦えない身体となっている。最近まで調子は良かったのだが、この長丁場で疲労もあるのかどこか調子が悪そう。

朝倉はそれを危惧して救護出来る瀬戸口を司令室へと送った。鼎と瀬戸口は顔見知りだ。



都内某所3ヶ所でほぼ同時に異変が起きた。それはこれまで出現していたタイプとは異なる怪人の出現。
見た目は戦闘員とは変わらないが、色が違う。


御堂達がいる特異点では倒しても倒しても怪人が湧いていたのだが、この新たな怪人は数が少なく新たに湧いてくることもない。
その色が異なる戦闘員は5体いた。

これは他の場所も同じである。



「紀柳院取れるか!?俺だ!西澤だ」
突如入ってきた西澤室長の通信音声。ゼノクからだった。

「ゼノクは今絶望的な状況に追い込まれている。畝黒が怪人態になった」


怪人態!?


「長官は無事なのか!?」
「負傷したがなんとか離脱した。うちの病院に搬送されたよ。かなりのダメージを受けている。こちらも厳しい状況だ」
「都内で異変が起きた。これまでとは違う怪人が出現したんだ。現在都内3ヶ所で交戦している。
やつの怪人態と関係しているんだろうか…。早急に朝倉達に分析して貰っている」

「ゼノクは本部以上にギリギリだよ。長官が負傷するなんて。
今は憐鶴と二階堂を主体にしているところだよ」
「西澤室長は行かないのですか」


少しの間。

「ゼノクには怪人被害の後遺症に苦しみ、治療している入居者がいる。入居者と職員は東館と地下シェルターに避難させたが…。
被害は研究施設だけ。畝黒の狙いは研究施設のみでメイン施設は眼中にない。司令室を空けるわけにはいかないだろ」


いちかの兄や七美は無事か…。


「ゼノク隊員だけで畝黒と戦う構図になっている。
怪人態を攻略出来ればいいのだが…相手が桁違いに強すぎて、歯が立たないんだ」



都内某所3ヶ所では新たな怪人5体相手に攻撃を仕掛けていた。


「戦闘員にしちゃあ強すぎる!!突然変異かよ!?」

囃、野太刀型ブレードで容赦なく叩きつけるもまるで効いてない。パワー系の囃が軽くあしらわれるなんて。



鼎はある決断をした。司令室の片隅には自分の対怪人用ブレード・鷹稜(たかかど)をさりげなく置いてある。
戦えなくても愛刀は大事な相棒だった。


「鷹稜、出番だよ。和希のもとへ行って欲しい。今まで待たせたな」

――鼎さん、行って参ります。


鼎は優しい声で鷹稜に話しかけた。鷹稜は宙を舞い、一直線に御堂達がいる某所へと向かう。


「鷹稜を使う気か」
宇崎は窓の外を見ながら呟いた。

「あのパワー系の囃ですら効いてないんだ。
対怪人用ブレードの中でも、人間化出来る特殊なブレードなら…勝算はあるかもしれない。九十九(つくも)はゼノクだが、他は全て都内にある」
「燕暁(えんぎょう)も人間化出来たよな?晴斗の父親のブレードだよ!
今から陽一に出撃要請…どうするよ?」


「陽一よりも北川さんにお願いしたい」

北川とはゼルフェノア名義では最初の司令である。
ゼルフェノア黎明期・ファーストチームから在籍していた人のひとり。鼎からしたら居場所をくれた恩人で、彼女は慕っている。



某所。北川と陽一はプライベートでも仲がいいため、この事態にも気づいていた模様。

晴斗の父・陽一もゼルフェノア黎明期に活躍していた元隊員…もとい元隊長。


「陽一…出撃要請出てないが、本部行く?明らかにマズイでしょうよ」
少し軽い言い方の北川。
「北川さん、若い隊員達に任せればいいのでは」

「緊急でしょう。本部はカツカツみたいだし、助っ人として行くべきだろう。紀柳院のことも気になってはいるんだよ」


一時的に怪人はかなりの場所に出現していた。
今はだいぶ落ち着いてきているようだが、完全に殲滅出来たとは言い難い。


北川はそそくさと出かける準備をしている。

「…行くんですか!?」
「陽一、燕暁を持って行け。かなりめんどくさいぞ今回は」


北川元司令と暁元隊長、参戦。



「なんか強くなってる!?なんで!?」


都内某所Eでは八尾が怪人相手に格闘中。戦闘スタイルなにそれな八尾ですら、この怪人には四苦八苦していた。
この一連の戦闘の中で、新人隊員の一部にだんだん頭角を現す者が出始める。

新人隊員の最初の覚醒とも言うべきか…。


音羽は何かに目覚めたようだった。最初はあんなにも怯えていたのに、今は銃を使いこなし持ち前の機動力を駆使している。
これには仁科も驚く。


音羽が急成長してる…!


「八尾ちゃん!私が牽制するから任せてよ!」
「音羽、ありがとね」
「よそ見しちゃダメだってば!!」


音羽がいなかったら、八尾は攻撃を受けていた。


昨日よりはまあまあ暖かい…かな

話題:おはようございます。
昨日の拍手11個ありがとうございます。今日も雨ですが、昨日よりかはまあまあ暖かい…かなぁ。



Dr.チョコレート今日で最終回ですが、このドラマ…ツッコミどころはドラマの内容よりかは設定だよなと…。
めちゃめちゃエンターテイメントしてるのと闇医者の唯の設定は明らかにフィクションだが、手術シーンの緊迫感のなさはどうにかならんのかよ…。

8話から見たやつが何言ってんだよという話だが。
このドラマ、お涙頂戴展開にしがちだよね…。秋元ドラマ特有なんだろうなー。



夏ドラマ、なんか日テレ…つまんなそうなのばかりだなぁ。
夏の日テレ土曜ドラマ、なんか予告の時点で既視感半端ない…。異質な学園ドラマって、どこかで見たような。

夏の日テレ日曜ドラマcodeの何でも願いを叶えてくれるアプリって設定、これも既視感が…。坂口健太郎のやつ。



自己満小説の設定を携帯止まるまでの間にノートに書き写す作業、昨日で主要人物全員書き写した。
やっぱり鼎さんはノート2ページになりましたよ。


12話もハードな展開が続いてるんだが、今まで設定だけあった長官の秘書兼SPの南に戦闘描写をやっと入れれたのは良かったかな。
長官がもしかしたら引退するかも〜というのは既に決めてた。

携帯止まっていた間に温めていたネタをアウトプットして肉付けしているせいか、ひとつあたりの話が長くなりがちだ…。
囃がいつの間にか隊長になってました設定は折り込み済み。これで本部の御堂・支部の囃と隊長が揃ったわけでして。この2人は同期なんで顔見知りなんだよな〜。


二階堂は話の流れからして隊長ポジションだよなと。
いつの間にか現場で仕切ってるし…。


season3は集大成的な感じになるんで戦闘パートが何気にエグいですが、組織の中でめちゃくちゃ変わりそうなのはゼノクかもしれない。
長官引退フラグ立ってるからねぇ。本部も宇崎が司令辞めて研究に専念したいと言ってるからか(司令兼研究者です)、本部も最終回以降変わりそう。

ラスボスの畝黒は今まで出てきたラスボスよりも桁違いに強いんだわ。文章力がないせいでそう見えないけど…。
人間態だけでかなりの打撃を与えているからな…。
要塞化した、堅牢な研究施設をあっさりと破壊した時点でかなりヤバイやつ。



今日のアニメはきめつ遅れ放送とタイバニがある。観ないとな〜。きめつはこっちの地域、土曜の午前にやっているのだよ。
タイバニ2なんだかんだ楽しみにしています。途中から観たら面白いんで、土曜深夜の楽しみになった。

7月から呪術2期が始まるから、呪術は観るの確定ですな。時間帯は木曜深夜らしいけど。



ひろプリ、キュアバタフライが追加戦士扱いになってるよね。あげはって何歳なんだ?18歳だっけ?
車運転してるし専門学校生っぽいけど、あの年齢のプリキュアは今までいなかったよね…。

ひろプリ、挑戦的な編成すぎる。主人公が青キュアなのもそうですが、男子キュア(男子戦士)は前例があったから慣れてるけど。
デパプリのブラペはプリキュアではないにしろ、ほぼレギュラーの男子戦士でしたし…。


キングオージャーも追加戦士が男ホワイトっていつ以来?
ジェレミーの設定って仮面ライダー的な部分があるよな…。クモな時点で。
しかもバグナラクと人間のハーフという、要素もりもりやんけと。


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