番外編やSSSのサイト掲載に伴い、空白になった頁を埋めるためのあとがき。
文章力が足りない為の補足やら解説やら一人ツッコミやら。
ネタバレやイメージが壊れる可能性があるので、閲覧注意!
追記に書いています、自己責任にてどうぞ。
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ユースタシュの植民地ゲーグルで起こった、革命〜独立に至るまでの過去話です。
革命の引き金は蒼族による黒族少年殺傷事件ですが、勿論様々な要因が重なりました。
まあ色々です。大人の事情ってやつですね。
ゲーグルは一応王国として黒族の女王による統治ではあったもののそれは表向きで、実際は蒼国政府の傀儡でした。
というのも王として祭り上げられた権力者及び政権の座に就いた党首たちは、長年に渡る植民地支配によりものの見事に統治能力を失っており、結局は蒼国抜きでの国家統治を行えない状況で。
その時まだ黒国軍大佐だった現ゲーグル大総統が指揮をとり、革命・王政廃止・新政府成立を成し遂げたみたいな流れです。
王政廃止後のゲーグルは選挙制であり、作中では誰でも大総統になれる国といってますが、実際は軍の権力が非常に強く政治権力を全て掌握。
政治的に重要な地位を軍隊指導部が占める事実上の軍事政権国家であり、クライヴ・レッドフォード大総統の独裁制な状態ですね。
黒国を蒼国から独立・王政の廃止、世界政府最高機関総会議長の座に就いた英雄若しくは自由と平和の象徴的な立ち位置かと思いきや、ちょっときな臭さそうなおっさんな感じがします。
ゲーグル女王を見逃すのでもなく、処刑しましたしね。
まあこの戦争でも大人の事情がありーの、色んな思惑が入り混じりーの、陰謀が渦巻きーのしています。
そのうち作中で触れられたらいいなーと思っていますが、無理ならブログで補完出来たらなと思います。
ラウルは元々、文武両道な王室教師です。
女帝状態だったヴィクトリアが目を掛け、王室教師としてユースタシュ宮廷勤めになりましたので文官というべきですが、時折臨時軍師としても幅を利かせています。
でも本人は誰かに従うというのが苦手なだけで、派閥や権力には興味なしの男。
で、ローランとイヴァンとは歳も近くて、三人は仲がいいです。悪友。
自由奔放な軍師(教師)、実直謹厳な軍人、奇想天外な文官と周囲から言われてますが、それぞれがどれにも当てはまる似た者同士です。
三人は容姿端麗で貴族なのに未婚を貫いているので、ホモではないかという噂が流れたとか流れなかったとか。
因みにルーイヒの扱った高等錬金術の一つ生体錬成は、錬金術の中でも最高難度である神術の域なので、直系王族であってもできるわけではないです。
ルーイヒはベアト=リーチェの血を引いているので、できるだけです。
卑金属から金に錬成したり戦技転用錬成等の高位交換錬成は直系王族のみ、等価交換錬成は稀に傍系血族の者も行えます。
ここらも少しストーリーに触れてしまうので、作中で説明出来たらなあと思います。