番外編やSSSのサイト掲載に伴い、空白になった頁を埋めるためのあとがき。
文章力が足りない為の補足やら解説やら一人ツッコミやら。
ネタバレやイメージが壊れる可能性があるので、閲覧注意!
追記に書いています、自己責任にてどうぞ。
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ユースタシュ王室にまつわる過去話。
ルーイヒから見ておばあちゃんであるローレッタが、ユースタシュ王家に嫁いだ話です。
公爵家の娘とはいえ御転婆に育ったローレッタは、しきたりと伝統でがちがちの王家には馴染めず政略結婚の夫とも冷めた間柄。
宮廷で一人孤立していました。所謂ぼっちです。
自分から見て姑であり王太后であるヴィクトリアにも頭が上がりません。
早く産め産めなんなら産むだけでいいんだ育児も政治も何もしなくていいと、そんな要求と跡継ぎの期待を一身に受けたローレッタは、かなり追い詰められてしまいます。
その悩みを打ち明け相談をしていた相手が、クレアーレ教皇で。
クレアーレ教皇は、現実世界で例えるならばバ/チ/カ/ン法王でしょう、か???
清華帝国と陽皇国以外の先進国で信仰されているベアト教は、ほぼ一強状態なので、影響力と絶大的な権力あります。
ちなみにドラーク国際機構は、クレアーレ自治領に関与できません。
話は逸れましたが…、ローレッタは教皇に絆されついイケナイ関係に。
しかし、その件は出産と同時に露見します。
徹底的に隠していた筈なのに、あっさりバレてしまいます。いけないことをしてはダメダメ。
一番ブチギレしそうだったヴィクトリアは、何故かローレッタを責めません。
それどころか、よくやったとまで言う始末。
ベアト=リーチェの降嫁を反対する臣下が多い中、ヴィクトリアは積極的に交渉を行い、結果二名も降嫁させることを成し遂げました。
まあこのうちの一人が、世界の頂点だったユースタシュを言葉のまま、見事に傾国させてしまうのですね。
そのように傾国の美女だと言わしめるベアト=リーチェの降嫁は禁じられ、過去を遡ってもユースタシュ王国以外に、降嫁した事例はなし。
そう、あくまでもユースタシュ王国以外に、です。
他国の王族はその国の民族固有の髪色をしているのに対して、ユースタシュ王族のみが蒼族固有の髪色ではなく金髪であること、人間の肉体や魂をも対象にする錬金術を操ることが可能、これらの事にベアト=リーチェの存在は関わってきます。
といった、ユースタシュ王室の闇に触れた話でした。
まあ、此処まで書けば殆ど分かってしまいますが、そのあたりを本編か番外編で書きたいと思います。