小学生の時、年に一度くらいの頻度で学校を通じて本を購入できる申込書を貰うことがありました。
一覧にあるのは推薦本だとかそんなので、勿論漫画やラノベではない本ばかり。
普段はあまり本を買ってくれないけど、その注文書ならなんでも好きな本を買って貰えたので、選ぶのが楽しみでした。
その当時、恋愛物とかに興味のない子どもで。
物騒な話とか不気味な話、怖い話が好き。
テレビでも、『世にも奇妙な物語』の再放送をよく見るような小学生でした。
で、小学生の私が選んだのは『奇妙な味の物語』。
周囲は『ぼくら』シリーズとか『少年探偵』とかそういう児童書を選出する中、私がチョイスしたのは『奇妙な味の物語』。
ちょっと変わった小学生だったかもしれません。
別に背伸びをしたのではなく、決め手はそう、題名です。
単純で馬鹿な私は、奇妙という言葉が入っているだけで一目惚れ。
そう、ミステリーという言葉がつくだけで怖い番組だと思いわくわくしながら見たテレビ番組が、ミステリー殺人事件といった推理ドラマで毎回ガッカリするような小学生だったもので、学習せずにまたもや題名に釣られたという。
届いた本をワクワクしながら読みました。
小学生の私にはどの話も全く理解出来なくて、そういう意味で奇妙な話でした。
文章が難しいというより、読めるけど無知だったので内容が理解出来なかったんだと思います。
意味が分からないのに、何度も何度も読んだからか凄く印象深くて。
大人になってふと、あの本を読んでみたいと。
今ならあの奇妙な話も理解できるであろうと。
でも、単行本は引っ越しの際に捨ててしまい、題名に一目ぼれしたくせに肝心の題名は覚えておらず、当然作者名は知らない。
探すことは、絶望的でした。
覚えているのは、小学生でも読める文章だったのと、短編集にあった合理化というキーワードだけ。
それがなんと大人になって、たまたまそれらしきハード本を見付けてしまいました!
つい衝動買い。
一気に読みました。
覚えていたキーワード、合理化をテーマにした短編集も載ってる!
やはり大人になっているからか、理解出来ました!
確かにこれは奇妙な味の物語!
でも小学生の読む内容じゃなかった(笑)
私にとって、感慨深い本です。
comment
現在コメントを受け付けていません。
Category
Kurono neko
Archive
- 2024年5月(1)
- 2024年4月(1)
- 2024年3月(2)
- 2024年2月(1)
- 2024年1月(5)
- 2023年12月(2)
- 2023年11月(2)
- 2023年10月(2)
- 2023年9月(5)
- 2023年8月(1)
- 2023年7月(4)
- 2023年6月(4)
- 2023年5月(3)
- 2023年4月(2)
- 2023年3月(1)
- 2023年2月(1)
- 2022年12月(2)
- 2022年11月(4)
- 2022年10月(1)
- 2022年9月(3)
- 2022年8月(2)
- 2022年7月(3)
- 2022年6月(2)
- 2022年5月(1)
- 2022年4月(3)
- 2022年3月(7)
- 2022年2月(4)
- 2022年1月(2)
- 2021年11月(2)
- 2021年10月(5)
- 2021年9月(4)
- 2021年8月(2)
- 2021年7月(8)
- 2021年6月(10)
- 2021年5月(16)
- 2021年4月(11)
- 2021年3月(17)
- 2021年2月(8)
- 2021年1月(3)
- 2020年12月(9)
- 2020年11月(8)
- 2020年10月(4)
- 2020年9月(2)
- 2020年8月(8)
- 2020年7月(5)
- 2020年6月(1)
- 2020年5月(2)
- 2020年4月(1)
- 2020年3月(4)
- 2020年2月(1)
- 2019年10月(1)
- 2019年1月(1)
- 2018年12月(1)
- 2018年11月(1)
- 2018年10月(2)
- 2018年9月(1)
- 2018年8月(2)
- 2018年6月(4)
- 2018年4月(3)
- 2018年3月(8)
- 2018年2月(4)
- 2018年1月(6)
- 2017年12月(2)
- 2017年11月(2)
- 2017年10月(2)
- 2017年8月(2)
- 2017年7月(3)
- 2017年6月(3)
- 2017年2月(1)
- 2000年1月(3)