番外編やSSSのサイト掲載に伴い、空白になった頁を埋めるためのあとがき。
文章力が足りない為の補足やら解説やら一人ツッコミやら。
ネタバレやイメージが壊れる可能性があるので、閲覧注意!
追記に書いています、自己責任にてどうぞ。
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現国王カイルの戴冠式直後の話です。
当時、降嫁したベアト=リーチェを巡って蒼国宮廷は争乱が巻き起こり、結果カイルが父王を処刑にするという前代未聞の出来事にまで発展。
面と向かってカイルを諫める者や、陰で王位継承を妨害する者も少なからずいましたが、国王は神の代理人とされているので、直系王族であるカイルを王座に迎えるしか出来ず、結局新国王のための戴冠式が行われました。
しかし、自分に進言したり妨害しようとした者の顔触れを、カイルは忘れていませんでした。そう、執念が尋常ではなかった(笑)
気に食わない者達を、実際に即位朝見式を行った儀式殿ではない別の場所にある儀式殿の方に集めたのです。
その中には実母を含めた多数の王族、前書記長に前元帥まで含まれているので、此処が偽の儀式殿である事を誰一人気付きません。
そうこうしているうちに、儀式殿は国王直属王室師団に取り囲まれ、生きたまま焼かれてしまいます。
容赦ない極悪非道っぷりを、初日から披露したカイルは、まだまだ粛清&粛清アンド粛清。
それまで、軍や政府の上層部には老人たちが多数居座っていましたが、大量粛清で一掃。
若者を多数起用せざるを得ず、若い将校やら若い官僚が一気に増えたという。
粛清の会場には、宰相や官僚を輩出するボールドウィン伯爵家、元帥や将官を輩出するフィルドール侯爵家・ラインドール侯爵家・グランドール侯爵家それぞれの当主もいて、粛清対象に。
当時爵位継承予定の長男だったイヴァン等は爵位を継がせられるために、粛清会場となった儀式殿には敢えて呼ばれず、イヴァンはボールドウィン伯爵位、バリーはフィルドール侯爵位、リオンはラインドール侯爵位、エドワードはグランドール侯爵位を継承しました。
ユースタシュにやたら若者の貴族や官僚将官が多いのは、粛清の影響によるもの。
そして、その多くが未婚でいつづけているのは、男が好きだから結婚しないっていう者も勿論いると思われますが、それよりも粛清を目の当たりにしており、妻子が殺されるのを恐れていて二の足を踏んでいるのだと思われます。