過去にカニバリズムについて書いた事があったが、イギリスの学者が人間一人を食べた時のカロリーを算出したと話題になっていたので紹介しようと思う(以下、コピペ含む)
「Popular Science」に掲載された記事によると、イギリスのブライトン大学で人類学を研究しているジェイムズ・コール博士が、成人男性の全身のカロリーを、81,500カロリーと算出した。
では部位別に見てみよう
脚 各7,150カロリー
腕 各1,800カロリー
脳や脊髄、神経の束 2,700カロリー
肺や肝臓、消化器官 それぞれ1,500カロリー
心臓 722カロリー
何と無く数字が足りない気もするが、皮膚や骨、脂肪、その他の細々としたパーツの分が抜けているのだろう
恐らく残りのカロリーは脂肪の分が殆どだと思われるが
今回の数値の算出は、1940年代〜50年代に発表された身体組成のデータを使用しているので、ジャンクフードが蔓延している現代では、もう少しカロリーが高い可能性もある。
しかしながら、成人が1日に必要なカロリーは2,000〜2,500カロリーほど。
つまり、1人の人間は約40日分くらいの食料となることがわかった。
確かに、飢餓状況では貴重な食料と言えるだろう。
偖、今の私達には想像も出来ない未来ではあるが、今から数十年後には人口増加と食糧の不足により人肉食が当たり前になる可能性があると云われている
と云う事は『人間牧場』なるものが出来るのだろうか…
その答えは限り無く『NO』に近い
理由は簡単だ
人間を食用に出来る大きさまで育てるとなると、とても効率が悪いのだ
豚や鶏は一年、或いは一年も掛からずに食用に出来る大きさに成長するが、人間が食用に出来るまで成長するには十数年は掛かるし、その間に消費する飼料は莫大な量になる
それに食用として繁殖させるにしても容易ではない
つまり、そのくらいの時間や労力、飼料を掛けて育てるくらいなら、それを家畜の生産に回した方が余程効率的なわけで人間牧場が現実になる可能性はとても低いと云える
また食用人間を生産する為に早く成長したり、繁殖が容易になるように遺伝子を改良して食用人間を生産するにしても、それを時間をかけて研究するくらいなら他に幾らでも食用に適した生物がいる筈なので、やはり現実的ではないと思われる
ただし、人口増加の果ての世界がどうなっているのかは誰にも分からない
世界が飢餓状態になり食料不足に喘いでいれば食用にする為に人を拐い、市場に流通させる組織が現れるかも知れない
そして、それを黙認し食べるのが当たり前な世界になっているかも知れないのだ
とまぁ少々脱線してしまったような気がするが、以上が禁断の算出だ