寝室の灯りを消すとそいつがまた私を喰いに来る、いや来るという表現は適切でない、気付くとそいつは既に私の心を貪っているのだ
食い千切られた箇所から助けて欲しい、死にたい、寂しい、そういった凡ゆる負の感情が噴出して暗黒に染まる 
血が吹き出しているようだ、それとも涙なのか
体温が奪われ感度が鈍る
痛みだけが青く鋭利に輝いている
眠れば消える、そしてまた夜に蛇が生まれる

空虚

喪失感と安心感と
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