甲鉄城のカバネリ1話〜5話感想。
久し振りに期待できそうなアニメが今期に始まったわけですが…回を重ねるごとにどんどん陳腐な内容になっている気がする。
キャラデザも作画も大変私好みで戦闘シーンも迫力満点。
「テレビアニメと言うよりは劇場版」との前評判通り素晴らしかった。
これは当たりアニメだと思った1話。
その終盤に拭い切れぬ違和感を覚える。
ウイルスの克服が簡単過ぎる…。
へー、首絞めれば良いんだー、的な。
それにウイルスが沈静化するのも早過ぎませんか。
拘束具も止血なのか何なのか意味不明過ぎる。
傷増やしてどうすんだ。
むしろ噛まれた傷より致命傷になるだろそれ…。
以降は違和感と不自然の連続で物語に集中出来てません。
・カバネに噛まれても自我を保ったままの稀有な症例者を目の当たりにしても問答無用で発砲。その後も調査、診断、聞取り等は一切無し。
・驚くほど統率が取れていない人民。
・カバネ退治は武士に任せっきりの民衆がカバネリ排斥には暗躍。
・長距離移動兼要塞であるはずの貴重な車両をカバネリ二人の為だけに切り離す。
・駅以外は危険地帯。その駅すらもつい先刻に陥落して命からがら逃げてきたのに弔いの祈りを捧げたいから列車を停めろと騒ぐ。
・自身が異質な存在と自覚しておきながら誤解を招く行動言動を慎まない無名。
・戦闘能力がほとんど無かった整備士が何回か無名と組手をしただけで親衛隊もてこずるカバネを瞬殺。
・食糧のチマキ一個を巡り大の大人が刃物を持ち出す事態まで困窮している一方でペット(犬)を飼う余裕はある。
突っ込みどころが満載過ぎて設定がいまいちガバガバな印象です。
生駒が幼少期にカバネの被害に遭っていることやその時点で既に携帯用自殺器があったことを考えるとカバネという存在が認知されてから現在まで少なくとも7〜8年以上は経過していると思われます。
それを踏まえた上で一番腑に落ちないのはやはり人民の統率の無さですね。
有事の際の対応力がいくらなんでも無さ過ぎませんか。
日頃から万が一に備えて避難ルート確認とか訓練とかしてなかったのかと疑うレベル。
今日日小学生だってもっとまともに避難出来るぞ。
更に街を外壁で囲う以外の対抗策をほとんど講じていない点も気になる。
明日は我が身のカバネに対しての知識がほぼ無いと言って良いくらい何も無い。
ウイルスが脳に届かなければ一応は助かる、とか…こんな単純な療法が現時点で確立されてないとか医者とか研究者は何やってんだよ。
たぶんこの民族は近い将来全滅する。
その証拠に毎回誰かは死んでるぞ。
一つの傷が命取りになるのに危機感が本当に無いよなコイツら。
とりあえず甲鉄城は操縦士死んだら終わるなぁ。
そして無名は初回の無名とは及びも付かないくらい無能になりましたね。
個人的には下駄刀をメインで戦ってほしかったなー。
毎度思うけど敵の数を勝手に決め付けるのはどうかと思う。
行動に時間制限あるのも自覚してるはずなのに全く考慮してないぞコイツ。
「戦下手だね」とかどの口が言うのか。
ここ2〜3話のストーリー自体もカバネリを上げては落とし、手の平くるくるしてるだけで展開が見え見えだし安っぽくなってきた。
それでも先週はカバネにもタイプが存在するのが明らかになってこれからの進展に期待できてたけど…。
今週これで次週はカバネ巨大集合体でしょ…もうこれがラスボスで良いんじゃないかな。
細かいことを言うと服装とか世界観、六根清浄の掛け声や武器も貫き筒とかで「古風な和」を強調してる割にウイルスだのボイラーだのクレーンだのと簡単に言っちゃうのはどうなんだろね。
時代設定どうなってんだよ。
あ、ちなみに今週のペット(犬)の件は無名がド正論だと思います。
むしろあの状況下でペットいる方が笑えるだろ。同乗者寛大過ぎる。
酷かもしれないけど惜しまれながら逝けるうちが花だよ。
あれで反感買う意味が分からんぞ…。
余談。
生駒の声優がうるさい。
常に半ギレしてるのか…がなってると言うか怒鳴ってると言うか。
もっと普通に喋ってほしい。
聞いてて疲れるし不愉快だなぁ。
更に余談。
OPとEDの歌詞が何言ってるか一つも分かんねぇわ…。