クワイエット・プレイス


音に反応して襲撃してくるモンスター。
このモンスターの登場によって世界は荒廃し人類滅亡の危機に陥ってしまう。
生存している家族が守るルール、音を立てるな、手話を使え等の対策を元に静寂を保ちながら暮らしていた。
しかし自分のせいで死なせてしまった弟のことで悩む難聴の娘、人一倍臆病な息子、そして妊娠中の妻と問題は山積み。
家族の再構築と音を立ててはいけない荒廃した世界での生存を目指していく。

個人的にホラーと家族愛というお約束は、今にも沈没しそうな客船で男女が見つめ合って愛を伝え合うことと同じくらい残念におもうんだけど、それがないと締まらないという言い分もまあ理解はできる。
クワイエットプレイスはありそうでなかった設定で、自然とこちらも物音を立てないように観てた。
地球外生命体だとか、突然変異した化物みたいなものが徘徊している中で音を出したら当然不味いんだけど、これは世界中のありとあらゆる場所で静寂を保たないといけないというところで一段緊迫感が上がっている。
観始めてから30分程度、吹替の意味ってないなとおもうほど誰も喋らず手話(字幕)で進行する。
とにかく静かで、家族のひとつひとつの動きに慎重さがあり、新しい怖さの演出を垣間見た。
これほど息を潜めて観るのは、アルフレッド・ヒッチコックの鳥でそろりそろりと逃げようとするシーン以来かもしれない。
そういえば、ひそひそ星も静寂さをうまく使っていたなあ。

それにしても妊娠中ってどういうことだろう、と少しお話の都合上というやつを感じてしまったけれど、悪くなかった。
この映画は続編があるんだね。ふうん。
[Re]

2023 2/12(Sun)
[next]/[prev] [back]




-エムブロ-