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以下、カカイルです。苦手な方はご注意ください。
パラレルもの3連発!
若旦那カカシ×遊女イルカ
その1
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外の世界はどうなっているのだろう。
『格子越しの睦言』
格子越しにみえるちいさな空。見飽きた、変わり映えのしない景色。そして、飽くることなく続く客の愛撫とお決まりの台詞。
すべてが白々しい世界。
上滑りする言葉も型にはまった喘ぎ声を出すのも疲れてしまった。
囚われた籠の中の鳥は、何時になったら自由にはばたけるのか。
窓辺に立って、格子のついた窓から空を見る。嗚呼、きっとあの青空の下で走ることができたら、とても気持ち良いのだろうな。
ふと、視線を感じた。
下を見ると、こちらを見上げる一人の男がいた。歳は、俺よりすこし上だろうか。
とても綺麗な銀髪だ。
身に着けている着物はその銀髪が映える深い紺色。派手な着物ではないが、品が良いのは一目でわかる。それを彼は当たり前のように着こなしていた。
すらりとした体躯に、その着物はよく似合っている。
かちり、と視線があう。
絡む。
逸らすことは許されなかった。
着物の色に負けないくらいの深い碧と、揺らめく紅。
その二つの色が俺を絡めとる。
内で警鐘が鳴る。
アブナイ
カレハダメ
それでも瞳はそらせない。
格子を掴む。
激しい欲求が躯を駆け抜ける。
彼に、触れたい。
今まで感じたことのない大きな欲望に戸惑う。危険だと警鐘は鳴り響いている。それなのに、どこか遠くでそれを聞いている気分だった。
彼が、にっこりと笑みをつくった。
「こんにちは」
(ああ、もうおしまいだ)
end
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