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4月10日の韓国総選挙で与党が惨敗したことで、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は残り任期の3年間、さらに厳しい国政運営を迫られることになった。ただ、2年前の政権発足当初に史上最悪の状態だった日韓関係を改善させた尹政権の対日外交に関しては、選挙敗北の影響を受けて後退することは現時点ではなさそうだ。
意思疎通か言いなりか
尹大統領は教育や年金、医療の改革を掲げてきたが、「国民の意思を謙虚に受け止め国政を刷新し、経済と国民生活の安定に最善を尽くす」(選挙翌日の11日に表明)という本人の敗戦の弁のように「国民との意思疎通不足」が選挙の敗因だったようだ。
11日付の韓国紙は「傲慢と意思疎通不足の尹大統領を国民が審判した」(保守系の朝鮮日報社説)などと「大統領の政治姿勢の転換」を求めた。