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日曜の楽しみで


話題:ひとりごと
昨日たまたま見たのだが、不滅のあなたへ16時半から再放送やってたんで見てました。観察者、2期初っぱなからめっちゃ喋ってる…。
日曜夕方の楽しみが不滅のあなたへ再放送→ガンダム 水星の魔女になった。

不滅のあなたへ、リアタイで見れたとしても途中からになってまうー。



夢+脳内設定ドッキングのやつ、第3部相当?はわりと平和だがじわじわ系が多いかもしれない。
アウトプットしておく。


・都筑家(悠真=鼎)の親戚登場。悠真が慕っていた叔母と再会

・鼎と叔母、かなり微妙で複雑な空気になる。姪も登場。姪は鼎が悠真なのを知らない

・姪はゼルフェノア隊員に憧れている
・隊員の鼎を見てカッコいいと思っている

・新たな擬態型が次々登場。着ぐるみ擬態型は氷山の一角に過ぎない

・残党怪人の強化態は短期間で駆逐されるが、代わりに擬態型が台頭

・擬態型は自然発生したもので敵組織はない。よってラスボスがいない

・対怪人組織に憧れる人は多いが、毎回命懸けなのでハード

・新生ゼルフェノアの女性隊員はまだ少ない。女性チーフは増えつつある
・後方支援班はその性質上、女性隊員が多めになっている

・本部・後方支援班とゼノクの連絡係である二階堂のやり取りが綿密に
・鼎、ゼノクへ行く回数が増え→ある入居者と知り合いに


地味にキツい展開来そうなのがちらほらと…。

パルム キャラメルパンプキン


話題:アイスクリーム
期間限定パルム、キャラメルパンプキンを食べました〜。キャラメルってか、カラメルソースがほろ苦で好みだな〜これ。

かぼちゃアイスの中にカラメルソースが入っているのですが、かぼちゃよりもカラメルが強い…。
キャラメルが薄く感じる…。カラメルパンプキンだと思った。



ハロウィン要素、これだけです…。地味すぎるにも程がある…。

着ぐるみ擬態型

話題:今日見た夢
メディアの影響と脳内設定がドッキングするとこんなにもリアルになるのかと…。



2つの組織が合併・再編されてから約1ヶ月。新生ゼルフェノアは徐々に残党怪人に関する調査報告を上げていく。


宇崎・小田原・蔦沼真治・西澤の組織上層部はリモート会議中。


「残党の強化態は駆逐されていますが、厄介なのは擬態型ですね。今まで出現したタイプとは異なる怪人だ」
西澤が説明。真治が付け加える。

「それについてなんだけど、擬態型は人間以外にも擬態して人間界に紛れ込んでいることがわかった。無機物にも擬態する。今までの怪人は人間だけに擬態していたが…知恵をつけたのかもしれない」
「厄介だなぁ」宇崎はうへぇと言った反応。

「ゼノクから二階堂を後方支援班に3日くらい派遣させるから、紀柳院によろしく伝えておいてね」
西澤はさらに付け加えた。

「なぜ二階堂を後方支援班に?」
「擬態型の調査、後方支援班からは数名行くでしょ?二階堂なら装備が装備だから、すぐに対応出来るからね。紀柳院とも仲いいし」


数日後。本部・後方支援班に二階堂が一時的に来た。

「鼎さんと一緒に任務出来て嬉しいです」
「あくまでも今回は調査だぞ。怪しい場所があったから行くんだ。私はブレードと銃装備で行くがな」
「ブレード?」二階堂はきょとんとした反応。

「対の刀が使えなくなったから室長が似たような日本刀型の武器を作ってくれたんだ。そろそろ室長に呼ばれると思う」
「呼ばれる?」
「調整を頼んでいたんだよ」

後方支援班はほとんど戦闘隊員で構成されている。調査でも武器は装備。


本部・司令室。宇崎は鼎に日本刀型ブレードを渡した。

「鼎、ブレードの調整終わったぞ。これで使いやすくなる」
「ありがとうございます」
「これから例の場所に調査か?」
「はい」

「着ぐるみには気をつけろよ。その場所の擬態型は着ぐるみ疑惑が出ている」


二階堂を入れた鼎を含む後方支援班数人は、とあるイベント会場へと向かった。そこでは子供向けのイベントが行われている。行った日は週末。

「わー、イベントやってますね〜。子供がいっぱいいますよ〜」
「二階堂、子供が好きなのか?」
鼎はなんとなく聞いた。
「好きですね」
「二階堂…早速お前目当てに子供の人だかりが出来てる。早く撒け!」
「えっ?あ…はい」


イベント会場から少し離れた場所。二階堂は息を切らしていた。鼎は淡々としてる。

「その義手と義足がカッコいいから来たんだろうな。子供達は。見た目がサイボーグっぽいし」
「ゼノクでも入居者の子供達に人気ですからねー。鼎さん、私…サイボーグみたいなもんですから…」

自分で言っちゃった。彩音は遠目に会場を双眼鏡で見る。
「鼎、室長は『着ぐるみに気をつけろ』って言ってたんでしょ?」
「あぁ」
「今のところ何もないけど…。会場行かなきゃ擬態がどれかわからないよ」
「行くしかないな」


再びイベント会場。着ぐるみの動物はねこやうさぎ、くまやパンダがいる。
着ぐるみは風船を子供達に配っているグループと、何やら子供達とダンスのようなゆるい遊びをしているグループに分かれている模様。

「擬態型…全っ然わからん」
彩音はぐぎぎ…と言った反応を見せる。

「なんなら一緒に混ざりましょうよ。あの遊びをしているグループ、大人も一緒に遊んでいるから違和感はないはずです」
二階堂はキラキラしていた。本当に子供好きなんだな…。

二階堂はイベントに混ざる前に小声で「任せて下さい」と鼎に言っている。


遊びをしているグループには着ぐるみのうさぎとくまがいた。うさぎは「グーチョキパーでグーチョキパーでなにつくろ〜なにつくろ〜」とずっと歌いながら遊んでる。

その前にはじゃんけん大会をやっていたらしい。だから人が多いのか。
ねことパンダは風船配りをしてる。端から見ると微笑ましい光景だが、ここに怪人が潜んでる。

二階堂だけイベントに混ざるのはおかしいからと、彩音も混ざることにした。鼎は少し離れた位置から見てる。
擬態型がいるとするならあの4体のどれか…。


しばらく二階堂と彩音は子供達と一緒になって、うさぎやくまと遊んでいた。今のところ異変なし。少しして、うさぎに異変が。
突如、着ぐるみのうさぎが変貌したのだ。数秒前まで笑顔で溢れていた会場が悲鳴に変わる。

擬態型は着ぐるみのうさぎだった。うさぎは両腕を鋭利な爪へと変貌させ、子供達に襲いかかる。
二階堂は即座に反応→右腕の義手を刃物展開した。場所が場所なので銃は使えない。彩音は必死に避難させている。鼎もブレード片手に二階堂の元へと走った。


「今すぐ逃げろ!このうさぎは怪人だ!!」

鼎は珍しく人々に叫びながら二階堂の元へ来た。
「鼎さん、こいつヤバいです。意外と強い…」
二階堂は義手から展開した刃だけで戦ってはいたが、制約のある戦いに苦戦している。

この場所は人が多いため、銃が使えない…。応援の隊員も避難誘導に数人来た。

「私は避難誘導します。鼎さんと二階堂さんはそいつを倒して下さい」
応援に来た隊員の1人に桐谷がいた。
「わかった」
鼎はブレードを起動させる。使い勝手が以前よりも良くなってる!まるで対の刀のような感覚だ…。

宇崎から通信が入る。
「その着ぐるみ擬態型、腕に気をつけろ!見た目は可愛いが、油断するなよ!」
「了解」
「室長、銃…使っちゃダメですよね…」
「二階堂か。お前には義手の火炎放射と雷撃があるでしょうが!場所が場所だ、そっちを使いなさい」
「了解」

鼎は怪人と斬り合いをしているが、いまいち。室長の言う通りだ、こいつの変幻自在な腕が厄介すぎる…。鋭利な爪の次は巨大なボクシンググローブのように変化。鼎はあっけなく吹っ飛ばされた。

「二階堂、そいつの腕は危険だ!」
「わかっていますって。今、一撃で倒します。見ていて下さい!」

あの構えは…雷撃だ。雷撃をやるのか!?
二階堂は左腕の義手を雷撃モードにし、エネルギーチャージしている。

二階堂はチャージ中。今、二階堂がやられたら…鼎はなんとか立ち上がり、再びブレードで立ち向かう。
「鼎さん、時間稼ぎお願いしますね」
「当然だっ!」

鼎はブレードを発動させたわけではないが、叩くようにして怪人に攻撃。怪人の注意は完全に鼎に行ってる。鼎はちらっと二階堂を見た。

そろそろチャージ完了か…。


「鼎さん、離れて!!」
二階堂は叫んだ。左腕を前に突き出した構えをしていた。雷撃チャージ完了の合図。左腕は帯電している。

鼎はダッシュして怪人から離れた。二階堂は的をうさぎの着ぐるみ擬態型に定め、最大出力で雷撃を放つ。

周囲が青白い眩い光に包まれた。雷撃の威力は凄まじく、着ぐるみ擬態型を撃破。
二階堂はかなり消耗していた。鼎は二階堂を支える。

「大丈夫か?」
「雷撃の最大出力初めて使いました。消耗が激しいですね…」
二階堂は少しふらついている。鼎は二階堂の腕を肩にかけた。

「二階堂、よくやったよ…」


本部・司令室。宇崎は着ぐるみ擬態型の分析をしていた。そこにやってきたのはイベント会場に行ってた鼎達3人。

「お、おかえり。今着ぐるみ擬態型の分析中だが、意外と強いなこいつは…。ピンポイントで強化型だよ」
「ピンポイント強化型!?」
二階堂はオーバーに反応する。
「二階堂の雷撃がなければ倒せなかっただろうな。場所が場所だけに銃は無理だったから二階堂を同行させて良かっただろ?鼎」
「あぁ」

「…あ、鼎。真中から連絡が来ていたぞ」
「咲から!?」
真中とは鼎の高校時代の友人。
「同窓会のことでなんとか言ってたな。東條先生も来るんだとさ。鼎…遅れた卒業式…出るんだろ?」

「遅れた卒業式…」


鼎は複雑そうな声を出し、うつむく。13年前のあの事件のせいで、全てを失った鼎には卒業式なんてものはなかった。

二階堂は鼎(=悠真)の事件については知ってはいたが、詳細までは知らなかった。あの火傷では人前には出られない…。事件直後ならなおさらだ。
特に顔の大火傷の跡は…。


「すまない、しばらく1人にさせてくれないか…」
鼎は司令室を出た。彩音は心配そうに鼎の背中を見る。背中が寂しそうだった…。


二階堂は例の事件の詳細をようやく知り、戦慄する。13年前にそんな悲惨なことがあったなんて。鼎さんはそのたった1人の生存者…。
今は名前を変えているため、都筑家とは縁を切っている。一部、親戚で鼎に親身になる人も1人くらいはいるのだが…。

組織で鼎が活躍したことで、都筑家の親戚の一部は鼎=悠真だと薄々気づいている者もいるにはいるが、鼎は人前では基本的に仮面姿なのでわからない。


鼎は1人、ある場所にいた。そして真中に連絡する。

「もしもし…咲か?」
「あ、悠真。悠真…いや鼎だよね?久しぶり。最近どう?」
「なんとかやってるよ。新セクションもなんとかなってる」
「同窓会…行くの?先生も来るし、悠真…鼎の卒業式やるって言ってるから」
「……行くよ…」

鼎の声が泣きそうになっていた。真中は鼎の声が涙声になっていることに気づいた。


「鼎…泣いてるの?」

「色々あったけど…複雑で…。卒業式の名前は『悠真』でやるのか『鼎』でやるのか。私はもう『紀柳院鼎』として生きているから…。悠真は私の中にいる」
「良かった。悠真は死んだわけではないんだね」
真中の声は優しい。

「考えが変わったんだ…。一時期『悠真は死んだ』とずっと言ってたことがあったが…。『都筑悠真』も私だ。だから…」

「無理して言わなくてもいいよ。じゃあ体に気をつけて。同窓会は2週間後だからね。ラフな感じでやるから知り合いとかも連れてきなよ。そっちの方が緊張しないからさ」
「咲、ありがとうね」
「いいんだよ。私はゼルフェノアのこと、鼎のこと…応援してるからね。たまに組織に怪人情報リークしてるんだよ!?」
「そこまでやらなくてもいいだろうに」

いつもの咲だなーと思い、電話を切る。咲は咲なりに応援してるんだ。
それにしても同窓会が2週間後って、ちょっと急な気がするが…東條先生が来るなら行こうと思う。


真中は東條に早速連絡していた。

「同窓会に紀柳院が来るのか!?」
「先生の名前出したら行くって。かなり複雑そうでしたけど…。あの事件以来だからなぁ…」

「遅れた卒業式の卒業証書は両方の名前で出すよ。どちらも紀柳院であり、都筑だからね」



擬態型、かなり厄介な感じだ。二階堂がいなかったら、イベント会場が悲惨な目にあってたはず…。
その二階堂、初めて雷撃最大出力を使用。

着ぐるみ擬態型怪人はピンポイント強化型で強いらしい?
うさぎの着ぐるみ擬態型…ちいかわの影響かなぁ。


その後の同窓会があるよの下り、二階堂と真中は複雑そう。二階堂は事件の詳細を知らなかったから戦慄した模様。
二階堂は鼎の仮面の理由は前から知ってはいたんだが…。


真中は真中で複雑そうだな。同級生が変わり果てた姿になってるというのもあるが、その鼎が組織で活躍してるのが真中の支えみたいになってる。
名前や姿は変われど友人にはかわりないから。

高校当時・悠真の担任だった東條先生、遅れた卒業式の卒業証書の名前…両方にするのはめちゃくちゃ優しい。どちらも同一人物だからというのもある。


同窓会…鼎さん泣くかもな…。

これ美味かった


話題:おはようございます。
昨日の拍手8個ありがとうございます。昨日は風呂だったんで、洗濯&風呂掃除のコンボで疲れた。

前の記事…低学年と高学年を間違って書いてた。微妙な時間帯に書いちゃいかんな、うん。


画像は昨日食べたスイートポテトブリュレパフェ。濃厚ほろ苦で美味しかった。


昨日のガンダム、仮面の女…あの人てっきり敵かと思ったらスレッタのお母さんか?
一部の人前では素顔みたいだけど、なぜに仮面なのかが気になる…。

プロローグで出てきたお母さんが死にかけたやつと関係してんのか?サイボーグ化と。
OPが意味深なんだよな…。


…てか、次回のガンダム…決闘でスレッタが負けたらガンダムエアリアル取られるってキツいな…。
サブタイからするに、プロローグのハッピーバースデーが関係してくる?「鬱陶しい歌」って…なんだろ。

後方支援班

話題:今日見た夢
なんか変な時間帯になっちゃったけど、書いておく。日常編みたいになってきたな…。



2つの組織が合併・再編し新体制となり、本部・後方支援班のチーフに抜擢された鼎。

鼎は桐谷と共に群馬県某町のゼノクへ向かっている最中。しばらくすると巨大な研究機関と複合施設が見えてきた。ゼノクだ。
ゼノク到着後、メイン施設へ入館するがセキュリティが以前よりも強化されている。


メイン施設ロビーに来たのは西澤と二階堂。

「鼎さん・桐谷さんあれからなんだか久しぶりですね」
二階堂が簡単に挨拶する。

「セキュリティ、いつから強化されたんだ」
鼎の問いに西澤が答える。


「紀柳院、ゼノクは2回幹部クラス以上の怪人に襲撃された上に館内にも1度侵入されたからね。入館に関しては隊員であってもセキュリティを強化したんだ。隊員証と指紋認識・顔認証がないと入れない。紀柳院の場合はその仮面姿で登録してあるからすんなり行けたでしょ」
「あ、あぁ…」
鼎はどこか困惑気味。

「西澤室長、鼎さん少し困惑してますよ。顔認証に慣れてないのもあるのかもしれません。隊員証を基準に登録してあるんです」
「紀柳院…すまなかった」
西澤謝る。
「そうならそうと、初めから言えば良かったのに」


二階堂は気を取り直す。

「ま…まぁ、明日の『仮面の会』私も桐谷さん同様、鼎さんをサポートしますので。新生ゼルフェノア後方支援班・初任務…というか初仕事をです。本当は『チーフ』と呼ばれるの…嫌なんですよね…?」
「どうも慣れなくてな…。いつも通りにして貰いたい」
「わかりました。ではそれを至急本部や支部にも伝えますので。私は組織の連絡係も兼ねているんです。ゼノク隊員も平和になって出動なくなったから、今はゼノク隊員もゼノク職員としてここにいますよ」
「二階堂は生き生きしてるな…。吹っ切れたのか?」

二階堂は自分の義手を見ながら言う。
「長官亡き今、私のような義手義足で戦う隊員は私だけになりましたからね。義手の装備は救助で役立っていますよ」
「二階堂は自分の道を見つけたんだな」

「鼎さんも2度と戦えない身体とは言いますが、発動が使えなくなったんですよね…」
「発動はもう『2度と』使えない。使おうものなら待つのは死だ」
「対の刀…あれ、今どうしてるんでしょうか…」


本部・司令室。宇崎は鼎の対の刀をどうするか悩んでいた。鼎は2度と発動が使えない身体になってしまった…。無理やり使えば死は免れない。
対の刀を封印すべきか…?いや待てよ。対の刀を使える者は御堂もいる。あいつに預けようか…。

「用ってなんなんだよ、室長」
御堂が司令室に来た。
「鼎の対の刀…預かってくれるかな?お前なら対の刀使えるし、鼎も安心だろ?…今頃ゼノクに着いたから連絡してやんなよ。鼎はブレードがあれば戦える」
「鼎のやつ、緊張してるかもな」


一方、ゼノク。鼎と二階堂はすっかり打ち解けていた。

「鼎さん・桐谷さん。組織用宿泊スペースで泊まっていって下さい。既にゼノク入りした例の被害者も来ています。明日は私達もいますから無理しないで」
「二階堂にはわかるのか…?」

「顔が見えなくてもわかりますよ。ゼノク治療スーツの入居者はあれから減りましたが、事情があってゼノクから離れられない人もいますからね。入居者ののっぺらマスク姿を見慣れているせいか、鼎さんのような仮面は表情があるように見えるんです」
「『仮面の会』…成功させたいな」
「バックアップは任せて下さいよ」
「桐谷まで…」
「私(わたくし)は室長から指名されましたからね。鼎さんの移動中の話し相手・相談相手になってくれ、サポートしてくれと。今までだってそうでしたでしょう」

「そうだな…」


夜。御堂から電話が来た。

「あ。もしもし鼎?俺だよ」
「和希か?」
「対の刀は俺が預かることになったから気にすんな。お前はお前がやれることをやればいい。明日の『仮面の会』…怪人由来の被害者に寄り添ってあげろよな。話を聞くだけでもいいんだぞ。鼎も被害者なわけだし?鼎の活躍はそんな被害者の光になっていることを忘れるな」
「和希…」

光か…。鼎は静かに電話を切った。


翌日。本部・後方支援班。高槻達は鼎不在の部屋で心配そうにしている。

「鼎さんは大丈夫でしょうか…」
不安そうな高槻に彩音がいつも通りに答える。

「鼎は大丈夫だよ。ああ見えて本番に強いから。鼎はむしろ、自分と似たような仲間がいてホッとしてるかもね。同じ怪人由来の被害者という意味ではさ…」
「被害者が隊員になるパターンって珍しいですよね」

「ゼノク隊員はそうでもないって聞いたよ。入居者からそのまま素質を見抜かれて→隊員になる人もちらほらいる。入居者→職員→隊員パターンも稀にいるって。柚希ちゃんと二階堂さんはその入居者→隊員の典型例。リーダー(真治)だって、組織は違えどゼノク入居者から旧翳珠リーダーになってるし」
「確かに…」


「不思議なのは隊員のサポートや怪人由来の被害者支援してるのに、今までセクションがなかったことかな…。一時期、ゼルフェノア直属の『ノア』って怪人被害者支援組織に私は入ってたけど、ゴタゴタがあってほんの数年で解体しちゃったからな〜」
「そ、そうなの!?」
高槻は驚いてる。

「だから新体制になってから後方支援班が正式に出来たのは嬉しいよ。活動内容はほとんど同じなんだけどね。鼎の居場所が出来たから良かったと思うなぁ」


ゼノクメイン施設・多目的ホール。
そこには怪人由来の被害者6人がそれぞれ仮面やマスクをして集合していた。仮面の種類も様々で、フルフェイスタイプや目元だけ隠してる人もいる。さながらベネチアのカーニバル風味な多目的ホール。

鼎は緊張していた。
「『仮面の会』に集まって頂きありがとうございます。では早速、話を伺います。この機会はなかなかありません。存分に…話してくれませんか。何でも構いません」


「お前が紀柳院鼎なのか?」
男性の声。
「はい」
見るとそこには黒い仮面の若い男が。

「お前がいなかったら、俺達は希望がなかった…。活躍してくれてありがとよ。もう戦えない身体になったと聞いた時はショックだった…」
「あの、私…紀柳院さんに会いたくて来たんです…。この姿になってから人前に出るのが嫌だった。でも紀柳院さんのおかげで勇気が出ました」
若い女性だった。顔はわからないが同年代か?


『たたかえなくてもゼルフェノアにいるの?』
タブレットを鼎に見せた白い仮面の子供がいた。小学生の被害者はこの子なのか、母親と一緒にいる。よく見ると車椅子姿。低学年くらいの女の子。

母親は礼をした。
「この子は怪人にやられて足が不自由になったんです。ショックで声も出せなくなりました」
「…この仮面は?」鼎は慎重に聞く。
「見せられないくらいに顔に酷い怪我を負いました。彼女も遊びたいのに」

女の子はタブレットを再び見せる。鼎は女の子に寄り添うようにして優しく答えた。
「ゼルフェノアにいるよ。戦えなくても私の居場所がある。大丈夫だよ」
女の子はうなずいた。


それから約2時間ほど歓談?は続いた。影ながら鼎をサポートする桐谷と二階堂は不思議な空気に飲まれそうになる。

「これ、どこか主旨と違っているような…」
桐谷が何気に呟いた。
「でも6名とも似たような仲間と話し相手が出来てたし、本音では話せてはいたみたいですね…。たぶん。やっぱり皆、鼎さんが戦えなくなることにショック受けてたんだ…」

「あの女の子、声が出ればいいんですけど…。痛々しくて見てられなくて」
桐谷、しれっと本音を漏らす。
「仮面姿ということは余程かも…。家族以外の人前では仮面姿だってタブレットにありましたし」
「もう、怪人には出て欲しくないような」
「残党が面倒ですよ」


残党…。復活鐡撃破後、なぜか一部地域に強化態のみがちらほらと出現するという異常事態がひっそりと起きていた。
都市部ではなく地方で。


まだ完全に戦いが終わったわけではない。残党の中には擬態型もいるため、全ての駆逐は難しい。これが新生ゼルフェノアの課題だった。

擬態型怪人をどうやって見つけ、倒すのか?
擬態型は人間以外にも擬態しているらしい。これは調査中。


新生ゼルフェノアのリーダーとなった真治はこの件で悩んでいる。
真治はゼノク・隔離棟の父親の研究室に時折籠るようになった。父親の義手がマスターキーとなっていた、あの部屋だ。


真治にとって父親の義手は遺品でもあり、重要なものである。真治の父親・栄治の世話役の南は真治のサポートについていた。


集まりが終わり、鼎は力が抜けたらしくへたりこむ。


二階堂は優しく声を掛けた。

「初任務…お疲れ様。いや…後方支援班初仕事かな?鼎さん、よくやったよ。えらいえらい。後方支援班のゼノク絡みは私がサポートしますんで、そこのところはよろしくお願いします」
「二階堂…」
「残党の件もありますから油断出来ませんけどね」


地方にちらほら出現している強化態のことか…。それと擬態型…。



第3部相当突入しちゃった感じ?


平和が来て組織の日常的な風景を入れつつ、新体制の組織のなんやかんやがあってーみたいな。

暗雲が立ち込めそうなのは、怪人の残党。地方にちらほら出現しているらしい強化態と、地域関係なしに潜んでいる擬態型怪人。平和になったはずなのに、まだ完全には終わってなかったってやつかな…。

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